オルタエミヤの性格はシナリオ上の性格しか把握してない。
多分レイシフト先のものを持ち帰ってはいけないと思う。
これと
これの設定
最終降臨済設定
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−ひとりは、さびしいのです。
ひとりは、かなしいのです。
ひとりは、さむいのです。
あぁ、だれかがこのてをにぎってくれたのならば、
だれかがこのこえにこたえてくれるのならば、
きっとそれはなんて−−−−
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今日も今日とてマスターの日課になりつつある素材集めを淡々とこなしていると、何処からかか細い獣の鳴き声が聞こえる。普段ならばそのまま無視していたが、後はカルデアに帰るだけという状態であった為思わず足を止め視線を巡らせる。
だんだんと弱まっていくその鳴き声を頼りに一度止めた足を再び動かす。一緒に来ていたパーティーのメンバーにはまだ勝手な行動をとっていることは気付かれていない。まぁ気づかれたとて、さして問題は無いのだが
面倒ごとは避けたい。気づかれる前に見つけられるといいのだが…
がさがさと草木をかき分けて進んでいけば、1匹の血濡れの狐を見つける。気配を消すことも音を消すこともなく近付いていたため、狐がこちらを睨みつけるようにしてか細い声で威嚇してくる。私はその威嚇をものともせずにじっと狐を見つめる。
おそらくこの傷では助かるまい。
冷静にそう判断を下し、当初の目的である鳴き声の正体も判明し狐に対しての興味も失せたため、踵を返し仲間の元へ向かう。勝手に離れたことがバレてないといいのだが…
頭の片隅でそんなことを考えていれば、かさりと背後でなにかが蠢く音がする。まぁその何かとは言わずもがな、死に体の狐しか有り得ないのだが。もしや、なにか特殊な能力があり自身の怪我を癒したのかと思い振り返れば、依然として血濡れの狐が今にも崩れ落ちそうになりながらも必死に立ち上がり、こちらに歩み寄ろうとしていた。
脚を進めようとしては崩れ落ち、立ち上がろうとしては崩れ落ち、荒くなる呼吸の合間にか細い声を上げる。
私は引き返そうとしていた脚を戻し狐のそばにしゃがみこむ。
「何を望む?」
黒い手袋に包まれた手を伸ばせば、狐は血濡れであることに一瞬躊躇したようなそぶりを見せてから、その顔を擦り付け一声鳴く。
「そうか…」
私はそう呟き、傷に触らないように細心の注意を払いながら狐を抱き上げる。傷口からいまだ血が流れているのか私のコートを点々と彩る。戻れば勝手に離れたことに加えこの狐に対しても言及されるのだろうなとどこか他人事のように、思いながら今度こそ来た道を戻り始めた。
―*―
「――それで、何か、弁明は、あるかね?」
「…特にない。」
一言一言区切るようにして尋ねてくるアーチャーエミヤに対しそう素直にそう告げれば、鋭く睨みつけられていた瞳がさらに鋭くなる。
「貴様っ!勝手に行動をしておいてその言いぐさはっ!!」
「ま、まぁエミヤ落ち着いて!ね?
それよりも翼その狐は?すごい怪我だけど…。」
エミヤがさらに何か言いつのろうと口を開くのに被せるようにマスターが私に問いかけてくる。一度視線を狐に落とし、マスターに近づく。
「拾った。まだ息はある。」
「うん。」
「…できれば助けたい。面倒は私がちゃんと見る。」
「そっか…。だって、
エミヤ!連れて帰っていい?」
「そんな気軽に連れて帰るなどと…おい待て、マスター。今なんと?」
「…え、へへへ…」
誤魔化す様な愛想笑いを浮かべるマスターの隣に立ち、じっとエミヤを見つめれば一瞬たじろがれる。
「な、なにかね…?」
「…ダメ?」
こてりと首をかしげながら、そう問えば目を見開いてから片手で顔を覆い重く深い溜息を吐く。やはりだめだろうか…。せめてこの子の傷の手当くらいはしたかったのだが、どうやら看取ることしかできないようだ…。
狐の血により汚れた毛並みを撫でながら、どこに埋めるべきか思案しているとエミヤがマスターに声をかける。
「…マスターレイシフトの準備を。」
「!」
「ここではその狐に対して十分な手当ては出来ないだろう?」
「!うん!わかった!!」
やれやれと肩をすくめながらエミヤがマスターにそう告げる。マスターはその言葉を受け満面の笑みを浮かべレイシフトの準備に取り掛かる。その背中に一度視線を向けてからエミヤに視線を向ける。
「…いいのか?」
「…何、このままその狐を見捨てるのも目覚めが悪いだけだ。しかしまぁ…
勝手に離れたことに関して私はまだ許していないからな?」
にっこりと言語が聞こえそうなほどいい笑顔のエミヤのこのあとめちゃくちゃ説教された。
閑話休題
マスターのレイシフト準備が完了しカルデアに戻り治療魔術を得意とするほかのサーヴァントたちに狐を預け治療が完了するまでの間エミヤに今回のことをこってりと絞られ、精神的疲労を抱えながら与えられている自室に狐とともに戻った。
狐の体には真っ白な包帯が痛々しく巻かれている。なんでも、治療魔術ですべてのけがを治すのは簡単だが、ある程度は自己治癒能力で治させないとその能力が著しく低下するとのことであった。
狐の姿は以前痛々しい姿ではあるが、見つけた当時よりは落ち着いた呼吸音に、温かい体に安堵する。さて、この狐が起きたときに何か食べるものか飲むものかがあったほうがいいだろう。そう思い、ようやく腰を落ち着けたにもかかわらず私は再び腰を上げ、歩きなれた食堂への道のりを歩く。
その道すがら、先ほどまで私に説教をしていたエミヤのオルタ化した―俗にいうオルタエミヤとすれ違う。すれ違いざまに彼は、
「手負いの獣を拾ってきたそうだな…。お前にそんな
善意が残っていたこと…。驚きだな。」
と嘲る様な口調でそう告げた。私は一度足を止めるべきかと思ったが、遠のく彼の人の気配に足を止める必要はないと下し、そのまま目的の場所に向かう。
―そのため、少し離れた場所で足を止めこちらを見つめているオルタエミヤに気が付くことはなかった。―
その後食堂で夕飯の仕込みをしているサーヴァント達にいろいろなアドバイスをもらい、必要なものを一式そろえ再び自室へと戻り、狐の看護に日々を費やした。
そして、現在。
「つばさ…?だい、じょぶ…?」
昨日ともに眠った狐がなぜエミヤになっているのだ。
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