もぐり


唯一無二の咎


罪な人だと思った。

「どうしたの?」

罪な男、罪な声、罪な瞳、罪な肉体。

「…………。」

「言わないと分かんないよ?」

ほら、言ってみな?と耳元で鳴る。

「ぁ、…ぐ、いたい…」

「どんな風に、」

痛いのは、ぐりぐり壁に押し付けられる手首もだけど。

それよりも、それよりも。

「ま、つかわく…」

「大丈夫だよ?」

唇が重なる、そのままはむはむと蝕まれる。

「ん、あ、……」

「大丈夫。ちゃんと気持ちよくしてあげるからね。」


だから、セックスしようね。


そう、罪な男は笑った。

(2021.01.15)

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