14巻 玄武

「さあどうする蘆屋殿。晴明様の魂は傷つけられまい」
「っ、」

「んんっ、!!」
「蘆屋さん!」

「か、返して!!」
「雪――」

「どうやら術の効果が切れたみたいだな。どうした、昔より短いじゃないか」
「チッ」

「ぐえっ」
「雪!」

 蛇の攻撃がみぞおちに入る。内臓がぐわんと揺れて気持ち悪いと思った瞬間には、もう受け身の体制を取れるほどの余裕がなくなっていた。幸い、先ほどとは違い後ろに木などはない。間違いなく頭を打ちそうだが、大きな怪我にはならないだろうと思い、きたる衝撃に耐えるために目を瞑った。

「蘆屋っ、!」

 ナイス佐野君!――

prev   top   next
璦_葩リンク文字