ネタ帳
◎×進/撃 李土成主
カーテンの隙間から溢れる燦々と輝く太陽光。それに目を細めながら、風によって少しばかり開いたカーテンを閉めなおす。ついでにバルコニーへ続く大きな窓も閉じた。
「それで、どうしてお前はここにいる?」
振り返り、いつも自分が寝転がるカウチへと視線を向ける。出された紅茶にも手を付けず、ただじっとカウチに足を組んで座る人物。
「それが分からねぇから、ここにいるんだろ」
(……おいおいおい)
こっちが質問したっていうのに、分からないと返されればこちらも分からない。ひじょーに困った。
まるで自分の部屋にいるかのごとく寛ぐ彼にはぁ、とため息を付いてしまう。だがしかし、この男は何者なのだろうか。いきなり人の部屋に現れたかと思えばベッドで気持ちよく寝ていた俺を蹴落とすし。
(意味が分からないッ)
それに大抵の者なら俺のことを怖がるはずだが。そんなこともせず、胸倉を掴まれて「ここはどこだ」と寝ぼけていた俺は頬を打たれた。種族関係なく、勝手に人の部屋に不法侵入してきて尚且つ部屋の主を脅迫するか…?
自身の力を使ってしまえば相手は人間、すぐに始末できるだろうと思っていた___。思っていたが、ヤツは思ったより強さを秘めているらしい。
互角にヤり合ってきたのだ。
「それでリースよ、ここはお前がいた前世とやらか…?」
「リース…?誰のことを言っているんだ、僕の名前は玖蘭李土…そのリースという者じゃない」
「それはどうでもいい…色違い野郎。さっさと、この世界のことを教えやがれ」
今、"色違い野郎"って言ったよな…!?今まで純血種である自分にそんな暴言を吐かれたことはない。
「それが相手に物を頼む態度ッ…うぁ!!!?」
リヴァイ、という男に足払いをかけられ柄にもなく尻もちを付く李土。相手が少しばかり力のある人間だと油断していたせいだ。
こんなところ、一条にでも見られたら末代までの恥だ…!
「少しばかり躾直さねぇといけねえようだなクソガキ」
パキリと拳を鳴らすリヴァイに見下ろされる李土。そのあとのことは言うまでもない___。