「厄介払いですか」
「そんな訳ないでしょう!カドクラ家は由緒ある血筋ですし、代々続くガラス工業で金銭的なバックアップも安心です。
海外とも取引なさってるなら海外を自分の目で見る事も大事なのでは、と言ってるのです」
「そんな子だったら、沢山いるじゃないですか」
そう、ここマホウトコロには由緒ある家柄なんて掃いて捨てれるほどいるのだ。
勿論、金銭的な余裕がある家ばかり。
私だけが悪いんですか。
喉まで出かかった言葉は言わない。
目の前の先生がもっとヒステリックになるだけだから。
もう、耳当たりのいい言葉を聞くのは充分だ。
分からぬようにそっと息を吐き、笑顔を貼り付ける。
「留学生第一号に、そんなに推して下さるんなら喜んでお受けさせてください」
私の言葉に一気に笑顔になった先生は、今後行われる技能テストの旨など説明に入る。
話半分に聞きながら、両親への説明はなんとすればいいのか考えていた。
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