ホグワーツに来て1週間経ち、授業のクセ、教授たちのクセが分かってきた気がする。

特に元々得意だった魔法薬学は、誰よりも早く正確な薬を作れる。
教科書を読み漁り、分かったのはあまり教科書は当てにならないという事だった。
スネイプ教授はそれを分かっているか知らないが、成功者があまり出ないグリフィンドールを喜ばしく思っているかのようにも見えた。

「むかつくわ、スネイプのヤツ!アキカは今日も成功させたのに、得点なしなんて!!」

アンジェリーナが怒りながら羊皮紙に書くものだから今にも羽ペンが折れそうでハラハラする。
スネイプ教授は、隙あらば減点しようと目を光らせてるのも分かった。
お世辞にも公平とも性格がいいとも言えない教授である。

「アンジー、一応教授だから。完璧じゃなかったのかもしれないし」

「そんな事無いわ!成功の証がちゃんと見えてたでしょ!」

鼻息を荒くしたアンジェリーナの手元からバキリという嫌な音がした。

ああ、折れた。

「アンジー、しょうがないわ。スネイプ教授はグリフィンドール嫌いだもの。……羽ペン折れたよ」

「スネイプなんて、クソ爆弾まみれになってしまえばいいわ」

アンジェリーナはハツラツとして裏表がないけれど、意外と過激らしいというのも分かった。
クディッチの選手なだけはある。

もう寝るね、と言って席を立ったアンジェリーナを見送り、息を吐く。
宿題を始めた時には、人が沢山いた談話室も今は誰もいない。
静かに燃えてる暖炉を眺めていると、ホグワーツにいるんだなぁとしみじみと思う。


「アンジーもたかだか寮対抗杯にあそこまで熱くならなくてもいいのに」


ホグワーツは何かというと寮に得点が付き、寮の対抗意識を煽る。
マホウトコロには無かった文化は未だに馴染めず、得点に情熱がかけられないでいた。
そりゃ今一番のスリザリンは、気に入らない輩ばかりであそこに取って欲しくはないと思う。
でも、他の3寮どこが取っても同じ気分な気はする。




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