本音はいつぞやの春


(見つけたのは新しい春の続きになっています。)

やっと形が整い明日からの生活が過ごせる様になった部屋を満たすのは荒い吐息ばかりだ。今まで散々してきた行為もふとしたきっかけで変化してしまった。煽りやがったのは向こうであって、決して俺じゃねェ。言い訳苦しくなってンのには気付いてっけど、正直言って煽るこいつがいけねェ。

一言で言えば懐かしい。この澄みきった青のスカート、胸元で揺れるリボンは懐かしい学生時代を呼び起こす。長めのスカートを見て、あぁこいつ優等生で通っていたよなァと記憶の蓋が徐々に外れていく。あん時は、付き合ってねェし、ただただこの制服姿を眺めていただけだ。
カーペットの上で扇状に広がり、少しまくり上がるスカートの裾。同じく、疎らに広がるのは幼いヘアゴムで2つにくくった髪先だ。あの時から変わっちまったのは、少しボリュームが増えた胸と尻だろう。中身なんて人間そうそう変わるもんじゃねェ。

「なぁに?"荒北"」
「セッ」

前後撤回だ。
口の端を持ち上げ、僅かにしたり顔を浮かべるこいつは、性格悪くなった。いや、調子に乗ってるっつー方が当てはまるか? 呼び方1つで脳を作っている細胞が一部焼けそうになる。それを分かっていながら口にするこいつは相当に凶悪だ。あの時には思いもよらなかった未来が今日待っていた。「ジャーン!」と効果音を口にしながらこの姿で登場したこいつを見てバカじゃねェ?って思ったんだ。しかし、ある意味これは男の浪漫だろう。

荒北と口にする、可愛くない唇を塞ぐ。合わさる息が間より漏れ始める。その反応を伺いつつ、ゆっくりと侵入を進める。オレの髪に埋められるのはこいつの指で、それに応えるかのように、執拗に舌を追い求めて、追い詰めていく。

「ん…ふ、ぁ…似合ってる…?」
「ってねェ。つーかデブったんじゃねェ?」
「ぅ…ひど、ぁ…」

重力の影響で混ざり合った唾液がなまえの口の端から垂れる。熱の籠った細めた目がオレを貫いてくる。余裕を見せるなまえが息を整える前に更に深くと舌を進めた。
この制服はこいつのクローゼットに長年置いてあったのだろう。いつも以上になまえのニオイが鼻を刺激する。引越し後の段ボールの残るリビングのど真ん中で組み引いた身体は、懐かしさばかりがつのる。あの時は手を伸ばせなかったものが今オレ下にいる事実。たまんねェ。

制服の裾から手を入れる。衣擦れの音と共に、くびれたウエストを撫で回す。そして少し硬い双丘に手を伸ばす。制服の胸元を指で引っ張り中身を確認した。

「なまえチャァン?こんなヤラシイ下着着てちゃ校則違反じゃナァイ?」
「別にやらしくないし…」

ふいっと顔を逸らすなまえを良いことに、ブラジャーの上から肌と布地の隙間に指を入れる。ブラジャーの中にしっかりと収まっている何度もしゃぶった事がある突起を探し、露出させた。制服から手を抜けば、制服の上からでもピンっと2つの点が制服を押し上げていた。

「制服の上からでも乳首勃起してンのが分かる悪いなまえチャンにはオシオキ必要だよなァ?」
「ん、ばか…ぁ…」
「あぁ、口悪い生徒もオシオキの対象だからァ」

あー、なんてバカな事口走ってんンだと思うのに勝手に口が回っちまうのは、この制服の所為だ。あと、オレを戸惑いながら睨んでくるこいつの姿だろう。さほど愛撫もしてねぇのに、ツンと制服を押し上げるように胸の先を硬くしちまって、羞恥に耐えるその姿だ。
制服の上からその先端目掛けて顔を下ろした。服の上から頂点を口に含む。その布生地を通してでもその硬さが感じられる。布の上からなのでいつもよりもキツく口を閉じた。

「んん…っ」

掠れた声が漏れたのを良いことに、揺れる細ェ体を抑えるように力をかけ、追い求めた。

「なまえチャァン?キモチイイならキモチイイって先生に言ってくれナァイ?」
「…ぁ、あ…!や…」
「解してやろうとしてンのに、硬くなる一方なんだけどォ?」
「ぅあ…ン…きもちい、ぃ…です…」

トロンとした目でオレを捉えてくる。幼さ残る髪型の癖にその幼さに反していた。欲情に塗れるアンバランスさに狂わされてしまう。可愛くねェ、そんな色付いた唇が小声で快感を訴えてくる。硬くなってるのはなまえの乳首だけじゃねェ。もう、オレの頭が下半身の熱でどうかなりそうだ。燻る熱を抑えて、再び2つの頂点をこねくり回せば、なまえは身を反らした。

「荒北…も…」
「ヘイヘイ」

下半身に燻る熱には今日はもう逆らえなかった。いつもなら可愛くねぇ時はしつけェくらいに焦らした癖に今日はそうはいかねェ。プリーツスカートの裾から手を入れれば、そこは湿度が高そうだし、濃厚なニオイを放っていそうな場所に出会った。
箱学制服のなまえを押し倒してるのはスゲェいけねェ事してるみてェだ。ゾクゾクと這い上がる背徳感が脳内を刺激する。指を下着に引っ掛け、膝まで下げる。色が変わるほどに、その下着はグッショリと濡れていて下着の意味を成していなかった。

「なまえチャァン?やらしいシミまで作っちまったのかヨ」
「っ、うるさぃ…ぁ…」

足首から、ツルツルヌルヌルした下着を引き抜き、なまえの顔面の前に晒す。卑猥なニオイまで放ちそうなソレから目を逸らすなまえ。

「あー、こっから漏れちまったのかァ…いけねェ生徒じゃナァイ?」
「っ、あぁ…ゃ…!」

いきなり二本の指を突っ込んだのにも関わらず、声を荒げたなまえの身体は素直に受け入れた。指に纏わりつく愛液はいつもよりも濃厚な気がしてしまうレベルに頭までヤられていた。じゅぽじゅぽと泡立ちそうな程にかき混ぜれば、腰はガクガクと震え始める。この青い制服の所為なのか、行為を始めた時よりもある意味大人しくなっちまったなまえ。最初は"荒北"などとしたり顔で言って癖にコレだ。あぁ、この時代のなまえは芋っぽかったし、今より大人しかったからなァ…。随分ヤラシク育ったじゃねェの。少し乱れた制服を纏いながら、自身の指を咥えて嫌々と顔を振る癖に、オレの指はしっかりと咥えて離さないから手に負えない。

「っとにテメェは…」

逆立つような興奮のままに、手は自身のベルトへと移る。窮屈になったベルトとジーンズのチャックを下ろす。切なそうに見つめてくる目がオレを捉える。そうやって煽るから…と自分自身を正当化しながら、広がりめくり上がるスカートから伸びる脚の間に分け入る。そしてそのスカートを捲りあげながら中心へと突き立てた。青い生地は、今までの愛撫の所為か一部シミになっていて、何かワリィことしてるみてェな感覚が身体を包む。

「ん…ぁ…、荒北…ゃ、ペースはや…ぃって…」
「…セッ、煽ったテメェがイケねェ」

懐かしの制服に鼻を埋めれば、どこか懐かしいニオイ。その上に自分の汗が混ざるとか微妙過ぎんのに、今はただ興奮する要素の1つにしかならねェ。荒くなる呼吸を他所に何度も何度も白い喉元に噛み付いて、震える大腿を持ち上げしっかりと奥まで入れれば、なまえの身体は自然と弓なった。首にまとわりつく腕がもっととばかりに引き寄せてくる。それに答えるが如く、卑猥な肉擦れ音をたてながら奥を求めた。指で挿入部より少し上の突起を撫で回せば、喜悦に歪んだその声を恥ずかしがり手で覆った。もうダメだと、懇願するなまえの口を塞ぎ、必然と籠った嗚咽がオレの口へと広がる。縋りつかれる手に手を添えるとか…っとに"らしく"ねェ。

「っ、」
「…ふ…んぅ、んん…!」

耐えきれなくなったモノが駆け上がる感覚。痙攣してるのかと思う程に震える中にソレは広がった。せり上がった2人分の息が木霊する新しい部屋。ここから先を考えると初っ端から何してんだろうという気持ちが過るのだが、してしまったンだから今更過ぎる。
…ここまで腰の筋肉使ったのなんて久しぶりだ。正直明日がこえェ。抱き締めた身体は同じだったが、果てると同時に訪れた身体の軋みは、高校の時はやはり違うものだった。









(誕生日おめでとう…!!!!2016.4.2)