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翌日

「やっと!?」

ミサキ声ちょっと大きいんだけど、海の翌日にうちに遊びに来てくれた。遊びと言う名の事情聴取だけれども。
黙っていてもバレるので白状したら、この台詞だ。

「やっとって何よ」
「半年前からもどかしかったのよ、あんた達は!」
「なっ!?」
思わず真っ赤になる私。
「あんだけいちゃついてれば、分かるに決まってんでしょ!どうせ、前夜祭のバク転だってあんた濁したけど荒北君関わってたんでしょ!?」
「い、いちゃついてないし!そりゃ関わってたのは関わってたけど」
落ち着こうとして麦茶に手を出す。
「で、どこまでやったの?昨日あれから」
「ブッ」
飲んでいた麦茶を吹き出した。
「朝帰りだったらアレかなとおもって、こっちは午前来たいところを気遣って午後来たのよ?」
「〜!何もやってないよ」
ミサキが私の首すじをツーっとなぞる。
「へー、そうなんだ」
「こ、これは蚊に食われました」
「別にあたし何も言ってないけど?たくさん食べられたようで」
それでも隠して首元が出来るだけあかないような服を着ているんだけど、どうしても隠しきれない痕がある。あの時、なんと言うか言いにくいが夢中になっててここまでになっているとは予想だにしてなかった。
「本当勘弁して」
真っ赤になって懇願した。

「本気でヤってないの!?」
「そだよ、こんな感じまでだよ」
「荒北君よくとどまったじゃん、少し気の毒」
「う、うるさいな」



数日後の登校日

新開に出くわした、まぁ同じクラスだからしょうがないんだけど。私をみてニヤつく新開を屋上に連れてく。

「いやーまさかみょうじに引っ張られる時がくるとはな」
「う、先日は大変失礼しました。...そして色々ありがと」
新開の事だから、どうせ荒北煽っていたんだろうと予想はつく。
「まぁ良かったな、おめさん達。ずいぶん仲良くしてるらしいな」
新開が私の鎖骨辺りをバキュンポーズした。
「ち、違っ」
思わず鎖骨を隠す。薄くはなってきたけどまだ赤く残っている。私服ならともかく、制服だと隠れ切らなかった。コンシーラーとかファンデとかで頑張ってきたのに
「...新開目ざといね」
「あいつは独占欲強いからな」
さぁ、どうなんでしょうかね。
グイッと腕を引かれ、背後から抱き着かれる。驚いて暴れる私に、チュッと音ともに後ろのうなじに触れるだけのキスをされた。
「ひゃっ」「てめェ、また何してんだヨ」
荒北の登場だ。
「あぁ靖友か、みょうじにじゃれついてるだけだ」
平然と言い放つ新開。さらにうなじを舐められた。
「新開っ!」
思わずピクッと反応してしまう。瞬間ベリッと音がしそうなくらいの勢いで荒北が私と新開を引き離す。
「少しくらい良いじゃないか靖友はケチだな」
「少しもへったくれもねェヨ、節操なさ過ぎだてめェは」
新開の頭を叩く荒北。
「みょうじカワイイ反応ごちそうさん」
「「シネ新開」」
「ひでーなおめさん達」
新開は笑いながら去って行った。本当侮れない男だ。


「...っておめーも感じてんじゃねェヨ!」
デコピンされる。
「いったい!感じてない、驚いただけだもん」
手を引かれて、荒北にも背後から抱き締められる。当たり前だが今度は暴れない。
上書きするかの様にうなじに何回もキスされる。
「ん、荒北」
ペロペロと、何度もうなじを舐められる。思わず身体がビクついてしまう。チュと吸いついたかと思ったらそこを噛む荒北。
「ゃっ、ぃた...ちょっと、ん、ここ学校!」
とりあえず辞めてくれた荒北。
独占欲ね、強いのだろう。
「チッ しゃーねェな」
「...新開と間接キスだね」
「気持ち悪ィ言わないでくれるゥ?」





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