06
二年春
春休みも終わり、新しい年度になる。真新しかった制服も、馴染んできて中だるみの二年生が始まる。
クラス替えもないので、特別ドキドキすることもない。
新学期に入ってから数日たったある日のホームルームで委員会決めが行われた。
私は一年間を過ごしてみて、出来るだけ仕事のない委員会を見極めてきたつもりだ。楽そうな委員会だとなりたい人が多くて倍率が高くなるので、そこそこで目立たずサボれそうな委員会に決めてた。そう美化委員、倍率が少なかったので、無事にクラスの男子と美化委員になれた。
次の週の放課後、委員会があった。もちろん他のクラスからも出席もある。適当に座って始まるのを待っていると隣の席に、隣いいだろうか?と綺麗な男が座ってきた。
あれ、この人確か東堂君だっけ?観察してたら、声をかけられた。
「ワッハッハッ!この美形に見ほれているな!その気持ちはよく分かるぞ!」
おお...これがよく話に聞く東堂君か。この人生、おそらく自らを美形と言い切る人を見るのはこれで最後であろう。
「本当見ほれていました。えーと...みょうじなまえです」
とりあえず褒めて自己紹介をしといた。東堂君は少し驚いて
「あぁ!噂に聞くみょうじさんか!」
とか言ってきた。あの、噂になるほど何かネタを持っていないんですが。むしろ美形様との会話で突き刺さる女子の視線が怖いんですけど。
向こうは、俺たちのクラスは男子が多いからな!女子の争いを避けるべくして、美化委員は俺と佐藤君なのだ!と指を指し佐藤君まで紹介してくれた。佐藤君とは中学一緒のクラスだったのでよく知っている。が長々と話す東堂君の手前切り出しにくい、佐藤君とはアイコンタクトしながらよろしくと一言で済ませた。東堂君は、美形が通う学校だからこそ美しくなければならんよ!とかまだ述べていた。
あとで、東堂は色々すごいという話題で佐藤君と話した。
ちなみに、美化委員の仕事はポスターとかを貼ったり、アンケート配って適当に回収したり、簡単なお仕事でした。本当ありがとうございましたクラスの皆さん。
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