天真爛漫な少女
歌うこと、踊ることが私の世界の中心なんだ。
今日も海は快晴なため穏やかな波を立てている。そこに浮かぶ海賊船…ハート海賊団のものである。
「きゃあっ!?」
その船内に、少女の叫び声と共にドタバタと大きな物音が鳴り響いた。…そして、それに眉間に皺を寄せて不機嫌そうな表情を浮かべたのはこの船の船長であるトラファルガー・ロー。
先程の叫び声の持ち主の幼なじみでもある。
ローは呆れながらも、叫び声がした部屋に、ノックもせずに足を踏み入れた。
「今度は何したんだ?お前は」
「いたたたっ…あ、ロー!」
沢山の物の下敷きとなっている少女を見下ろすロー。そんな彼を見上げることしかできないラビ苦笑混じりの笑みを向けることしかできなかった。
「えへへ…ちょっと急に踊りたくなったから、ピルエットの四回転に挑戦したら…こうなっちゃった!」
「…こんな狭いとこで何してんだ、馬鹿。やるんならもっと広いとこでやれよ」
「うん、次からそうする!よーし、それじゃ今から甲板で一踊りしようかな…!ローも来てよ」
下敷き状態から何とか起き上がり、ローの腕を掴む少女。その笑顔はもう今から踊る、ということしか頭にない表情であった。
強引にローを甲板に引っ張り出し、直ぐ様踊り始めた少女。軽やかなステップの後には素早いピルエット。そしてバトンを宙へと投げ、華麗にキャッチする。
その姿は実に楽しそうで、無邪気なものである。
「…ラビ、」
「…ん?なぁに、ロー?」
「無茶して怪我したりするのはやめろよ、手当てすんのが面倒だ」
ローの言葉に素直に頷き、笑う少女の名前は、ラビ。この海賊船の中にいる唯一の女の子。
「日に日にラビは腕を上げていきますね、キャプテン」
「ベポか…」
ふとローの隣に並んだ白くま、ベポ。彼もこの船の大切な船員である。
ローとベポはただただ黙ってラビの舞う姿から視線を逸らさなかったのであった。
「っロー!!私、三回転出来たよっ今!見ててくれた!?」
「あぁ」
「あ、ベポもいるー!ベポも今の見ててくれた!?」
「アイアイ」
二人がちゃんと自分の舞いを見ていてくれたことがよほど嬉しかったのであろう。
ラビは二人の元へと駆け寄り、思い切りローに抱きついた。
「わーいっありがとー二人ともっ」
「…………」
天真爛漫な少女
(…こいつ、自分の体に関心なさすぎだろ)
(?どーかしたの?ロー)
(…いや(胸が当たってんだよ、馬鹿))
ヒロインは童顔で踊り子でFカップの女の子←