君にだけ知ってほしくて
ミクリは今日も、ロリータ服を着て登校する。
制服が無くて、好きな服を着て通えるとあって
ミクリはこの高校を選んだ。
昔から可愛い物が好きで、小学校の時も可愛い服を着ていた。
でも、それは普通じゃなかった。
男の子達に「何でお前、オトコなのにスカートなんて履いてるんだ?」と言われたし
女の子達も「ミクリくん、女の子の方に来ないでね?」と言われた。
ミクリは女の子のトイレにも、女の子の脱衣所にも、女の子の体育にも入った事は無いし、そういう事は駄目だよっと両親に言われていた。
トイレも着替えも、人があまり来ない場所にある男の子のトイレでしていたし
女の子の格好をする男の子はミクリだけじゃなかったから、そういう子たちと体育は参加していた。
差別は駄目だよって、先生は言うけど、そういう先生も、ミクリや女の子の格好をする男の子達を奇異な目で見ていた。
中学は仕方なく普通に男の子の制服を着て登校していたけれど、苦痛でしかなかった。
女の子の格好をしていたミクリの事を知ってる生徒が殆どだったし、同じく女の子の格好をしていた男の子達も、やっぱり差別されていた。
好きな格好をしているだけなのに、と思いながらも、ミクリは3年間我慢して
高校は家から離れた高校に進学した。
家からは遠いので、両親が学校の近くにマンションを借りてくれて、そこから通う事になった。
ミクリは自分の部屋を可愛く飾った。
ピンク色のぬいぐるみ、ミント色のカーテン、薄桃色の天蓋付きベッド…
ミクリは憧れのお姫様みたいなお部屋にウキウキしている。
「あ、そうだ!お隣さんに挨拶に行かないと…」
ミクリは、隣の部屋に挨拶に行く。
ミクリがインターフォンを鳴らすと、ゴスロリ服の女の子が出てきた。
「あの!アタシ!隣の部屋に越してきたミクリと言います!この近くの高校に通うので、越してきました!よろしく…お願いします」
頭を上げると、ミクリの目には爆乳が飛び込んできた。
「あ、私もあの高校の生徒になるんです。雛姫です。よろしくお願いしますね?」
ミクリは雛姫の爆乳から目を逸らし、顔を見つめる。
「可愛い…」
ミクリはドキドキした。
恋をした事が今まで無かった。
一生恋なんかしないんだろうなって思っていたのに、簡単に恋に落ちた。
「あ、このワンピースお気に入りなんです。」
雛姫はゴスロリを褒められたのだと思い、嬉しそうに笑う。
「あ、良いですね。アタシもゴスロリとか好きです…」
「ミクリさんのロリータ服も可愛いですね。ミクリさん自体が金髪碧眼で可愛らしいですし、とても似合ってますよ」
雛姫の笑顔に、ミクリはドキドキした。
「あ!あの、えと、これ引っ越しの挨拶の…です」
ミクリは、マドレーヌを渡して部屋に戻っていった。
「あ、ありがとうございます!」
ミクリが部屋に入る直前に聞こえた声似、ますますミクリはドキドキした。
部屋の鍵をかけ、ミクリはベッドの上で、自分のチンコを手で擦る。
雛姫の爆乳を思い出し、あのワンピースを脱ぐのを想像し、膨らんだチンコを慰める。
「んんっ…んんんっ…あっ、あっ…あっ」
産まれて初めてのオナニーである。
生の爆乳を想像するには乏しいので、パソコンで、エッチな写真を探してみる。
スマホは年齢制限がかけられているが、パソコンにはかけられていないから、見放題だ。
「違う…これじゃない…」
様々な爆乳を検索するが、どれもいまいちピンとこない。
「見せてくださいって言えないしな…」
ミクリはチンコを擦りながら、考える。
「でも、いつかバレてしまうなら、早いほうが…でも、あまり知らない人に、急に謎のカミングアウトされるのは困るよね…」
悩むミクリ。
悩みながら、チンコを擦り続ける。
いつの間にか勃起していたチンコは萎んでいる。
「あれ、イッてないのに…こういう物なのかな?」
ミクリはパンツを履き、手を綺麗に洗い、食事の準備をしようとした。
ピンポーン小気味のいいチャイムが鳴る。
両親かな?と思いつつ、インターフォンを見ると
「え、なんで」
隣の部屋の雛姫が立っていた。
ミクリは慌てて扉を開ける
「どうしました?」
目をぱちくりさせるしかできないミクリ。
「あの、ご飯作り過ぎちゃって…アレルギーとか無ければ食べに来ませんか?」
「あ、はい。」
思わず返事をしていた。
「良かったぁ…実家だと弟に作ってたので、どうしても量が多くなって」
「弟が居るんですね」
「そうなんです!あ、そうですよね!女の子を招いて置いて弟なんて…」
「あの、アタシ男の子って言ったらどうします?」
「え?…男の子なんですか?」
「はい。ごめんなさい。こんな格好だから…」
「…?好きな格好をしているんですよね?別に良いと思いますよ?似合ってますし。」
まっすぐ目を見て言われるから、ドキドキしてくる。
「私達が通う学校って、性別も関係なく好きな服装で授業を受けられるので、気にしないですよ。」
「あの…」
「あ!一緒に食事苦手なら、保存容器に入れて持ってきますね?」
「待って!一緒に食べたい…その…良いかな?」
「はい。来て下さい」
ミクリは料理よりも、雛姫が食べたいと思った。
生まれて初めて、男の感情が湧いてきた。
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