13

「まってまって、違う。離れたいとか去るとかじゃなくてね」

リヴァイのムッとした不快に思っているだろう表情になまえは慌てて弁解した。
ぶんぶんと首を横に振って焦ったように言葉を選ぶなまえにリヴァイは小さく口を開いた。

「怖い思いさせたから?」

「え?!あぁ、」

「・・・」

「勿論地下街は私がこのまま生きていけるか不安ではあるけど」

「なまえに触れる奴は全員俺が殺す」

なんでもないように言ってのけるリヴァイに、なまえはたしかにリヴァイの強さならそれは可能だしやりかねないな、と口元を引き攣らせた。

「絶対誓うから。だから・・・・ッ!」

悲しそうに眉尻を落とすリヴァイの悲痛な表情に、なまえはハッと気付いた。
確かに育ての親同然のケニーに何も言わずに去られ1人になり寂しい思いをしただろうに、自分がまた同じ事をするのかと。
せめてファーランが、リヴァイが一緒に居れる人が現れるまで。それまではずっと一緒に居たい。

そう思った瞬間になまえの体は考えるより先に、硬く冷たい地面に膝を付きリヴァイの体を強く強く抱きしめた。

「ごめんね・・・・不安な思いさせちゃって」

「!」

「私もリヴァイくんとずっといたい。本当は思ってるよ」

「嘘だ、さっき」

信じられないと言った様子のリヴァイに、なまえは少しだけ体を離しリヴァイの頬を両手で優しく挟み「本当だよ」と優しくもう一度伝える。

「リヴァイくんとずっと一緒がいいよ」

「・・・・死ぬまで?」

不安そうに小さく呟いたリヴァイに、なまえは安心させるように微笑んだ。

「ふふ、そうだね。私が死ぬ時は隣にいてほしいかも」

「俺が死なせない」

また皺を寄せたリヴァイの眉間に、なまえはちゅっとリップ音を立ててキスを落とした。

「そんな顔しないで」

「!」

突然のなまえからの額への口付けにリヴァイは驚いたのか、目を丸くし小さく口を開いたまま体を硬直させた。
そんな滅多に見ることのないリヴァイに、なまえはまた小さく笑った後、再び強く抱きしめる。ドキドキといつもより早い心臓の音が聞こえるのは、なまえの音か、リヴァイの音なのかはわからなかった。






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