リヴァイは暫くした後なまえから離れ、そのまま横抱きに抱え立ち上がった。
「!わっ・・」
再び、ざわりとうるさくなる周囲にリヴァイは一度舌打ちし、「おいエレン」と顔を向けた。
「この後の訓練だが、俺の班はハンジの班と合同でやってくれ」
「は、はいッ!リヴァイ兵長は・・・」
「俺は参加出来ないとクソメガネに伝えろ」
「わ、分かりました」とエレンの大きい瞳は何が起きてるんだと数回瞬きし、抱き上げたなまえを軽々しく運んでいくリヴァイの背中を見届けた。
「あ、あの。私重いし歩けるから降ろしてもらえると・・・」
まさか人生初のお姫様抱っこがリヴァイにされるとは、となまえは頬を赤く染めた。
そんななまえにリヴァイは「重くねえ」と一言。
なまえはせめて体重がかからないようにと、リヴァイの首へ両腕を回し赤い頬を隠すようにリヴァイの胸元へ寄り添った。
通りすがりの兵士達にジロジロと物珍しそうに見られながらもたどり着いたのはリヴァイの自室。
ふわりと降ろされるので、なまえはリヴァイへ向き合った。
するとリヴァイは「悪かった」と悄然とした面持ちでなまえを見つめた。
特に謝られるような事はされていないのに、となまえは呆気に取られたが、そんななまえを気にせずリヴァイは重々しく口を開いた。
「ずっと謝りたかった。・・・絶対に守ると誓ったくせに・・・、あの日お前を失ったことを俺は今でも後悔してる」
「それはまったくリヴァイくんのせいじゃないよ!・・・それよりもう一度会えて本当にうれしい」
あまり表情こそ変わっていないが、リヴァイのその苦しそうな瞳に、なまえは心臓が締め付けられた。
この暗い空気を変えようと、「そうだ!」となまえは一つリヴァイにお願い事をした。
昔散々後悔した、もっとリヴァイと触れ合えばよかったと。
「リヴァイくん・・、もういっかい抱きしめてほしい」
頬を染め恥ずかしそうに見つめお願いするなまえを、リヴァイは再び強く抱きしめた。
「ッ」
「ずっとずっと会いたかった・・・」
「ああ、俺もだ」
リヴァイの石鹸が混じった清潔な香りがふわりと鼻を掠め、なまえは見かけによらない筋肉質なその体にぎゅう、と抱きついた。
幸せすぎる、とうっとりとリヴァイの体に顔を埋めた。