あれから時間が進みリヴァイの隣の部屋をいただき、食堂にて仕事をいただいた。エルヴィンに話は通してあると、準備万端なそれにしばらく固まっていた時が懐かしい。
なまえの働きっぷりが認められてきた事もあり、比較的楽しく日々を過ごしていた。
きっと裏ではこそこそと噂されているだろうが、リヴァイの凍りつくような視線に誰も何も言わなかった。
「ごめんね、いつも待たせちゃって」
かちゃりと食事のトレーを置いて、紅茶を飲んでいるリヴァイの目の前になまえは座った。
食堂の手伝いをしているから、兵士達が食べ終わりその片付けをしてからやっとなまえは夕食の時間なのだが、毎日なまえが終わるまで待つのがリヴァイの日常だった。
「いつもより早かったな」
「そうだねー、今日は皆食べるのが早かったからかな」
「明日からガキ共に早く食えと伝えるか」
「ふふ、リヴァイくんが言うと冗談に聞こえないね」
「そりゃ冗談じゃないからな」
なまえはこの時間が心の底から好きだった。
かたや兵士長と食堂の手伝いの2人が話す機会なんて普通はそうないだろう。
だがリヴァイは必ず毎朝、なまえの事を起こしにくる。なまえが居なくなっていないか確かめているのだろう、その後食堂まで送ってもらう。そしてこの夕飯の時間を毎日共に過ごしてくれているお陰で寂しさはなかった。
「リヴァイくんって本当は忙しいよね、かなり。毎日待っててくれてうれしいけど・・むりしないでね?」
「要らない心配してねぇで早く食え、冷めちまうだろうが」
「・・はーい」と不満気に返事をしたなまえが一口スープを飲み込めば空腹のお腹に染み渡り美味しそうにぱっと顔が綻ぶ。そんななまえをリヴァイは穏やかな顔で見つめる。
ひどく目立つ2人であり、なまえはビシビシと突き刺さる視線に食べずらそうに視線を下にした。
「あのリヴァイくん、私もリヴァイ兵長って呼んだ方がやっぱりいいよね?あと敬語も」
「あ?どこの誰に言われた」
ぎらりと瞳を光らせるリヴァイに、なまえは慌てて首を横に振った。
「ちがうちがう、言われたんじゃなくて。ほら、やっぱりリヴァイくん兵士長だし・・立場的によくないかなと思って」
「その必要は無い。誰かに言われたらすぐ俺に報告しろ」
リヴァイに伝えればだいぶ大事になるだろうなと、なまえはうれしい気持ちもあるが、どうしようかと苦笑いした。