「ちょ、ちょっとまって」
なまえは自分の顔の前に右手を突き出し、リヴァイの発言を遮った。
そんななまえにリヴァイは「なんだ」、と不服そうに眉を顰めた。
「なんだって、こっちのセリフだよ・・!」
突如好きだと伝えられて平然としていられるほどの心は持ち合わせていない。
たちまち先程よりも真っ赤に染まったなまえの頬にリヴァイは満足そうに目を細めた。
「お前は知らないかもしれないがガキの頃から好きだった。あの時は伝えようと思っていなかったが」
「昔、から・・・?」
「そうだ」
嬉しいと喜び抱きついてしまいたい所だが、小さい頃からと言われれば違う気もする。
1人で寂しいだろうと分かっていたからこそ近付き共に生きていた、家族愛に近いものではないのだろうか。姿が消え心配かけさせてしまった、その心配が想いの強さだと錯覚してしまったのではないか。
「リヴァイくんの、それは・・・勘違い、だと思う」
「ああ?」
低く威圧感のあるリヴァイのその声に、なまえはびくりと肩を揺らした。
「これが勘違いだと?じゃあこれは何なのか教えてくれよ」
「きっと家族とかの・・・好き、と一緒だよ」
切なそうに言葉に出したなまえの言葉は、リヴァイがここ数日間で何度も聞いた。
「チッ・・・またそれか」
地下街で幼い頃に一緒に住んでいたと噂が広まれば家族なのか、だから仲が良いのか、家族であれば距離が近すぎるのでは、うんざりするほど聞かされた。
「言っておくがなまえを家族だと思った事は一度もない」
「う、うん。それはもちろん」
なまえも勿論同じ家で過ごしてきた思い出はあるが、リヴァイを家族だとそう思った事など一度も無かった。
「お前が好きだ、昔っからな。いつまた居なくなっちまうかと不安を抱えてるくらいなら俺の部屋に監禁しちまえばいいと思っている程度に、だ」
「かん・・・・え?」
物騒な言葉が今聞こえたけど、と思いつつリヴァイのその真っ直ぐ見つめてくるその表情は決して冗談で言っているような雰囲気では無かった。
「なまえが消えてからどれほどの思いで探してきたと思う、やっと見つけた今・・・お前を閉じ込めて自分のものにしたいと思ってる」
「ちょっ、!まっ、まって」
「周りにどう思われようがどうでもいい、お前さえ手に入れば」
腕を引かれグッと縮まったリヴァイとの距離に、なまえは息を呑んだ。
するとバタバタと廊下を走る音が聞こえたと思えば、バンッと大きな音を立ててなまえの部屋の扉が開く。声を張り上げながら、にこにこと入ってきたのはハンジだった。
「なまえ〜!!昨日話してた、あれ、・・・取り込み中だった?」
「・・・」