05.君と話さない日なんていらない
「兵長、ここ座ってもいいですか?」
食堂で夕飯を食べているリヴァイになまえは、我先にとちょうど空いていたリヴァイの前の席へとトレーを置いた。
夕飯に限らずなまえはご飯の時間にリヴァイを見つければ、真っ先に近くに居座った。もちろんリヴァイの許可をとってから。
毎日のようにそのやり取りをやっていればリヴァイは返事をせずに、座っていいか問いかけるなまえに目線だけ寄越した。
そうして嬉しそうに腰を下ろすなまえは、もはや毎日の日課である。
「ん、美味しい!」
夕飯のスープを1口ごくりと飲み込めば、暖かいスープがじんわりとお腹を暑くした。
栄養面を考えたその野菜スープは、玉ねぎは甘く、じゃがいもはゴロゴロと大きめに切られてあり普段のスープより豪華に見えた。
「兵長!このスープすっごく美味しいですね」
そう前に座っているリヴァイに声をかければ、リヴァイはスープに手をかけ、ごくりと喉を鳴らした。
きっとなまえより先に食べていたリヴァイは既にそのスープの味をしっているだろうが、わざわざ再び飲んでくれるそのリヴァイの優しさになまえはつい頬が緩んだ。
「ああ、よく出来てるな」
「そうでしょう!」
兵長と食べてるから倍美味しいなと思いながらパンを頬張れば、いつのまにか隣にきたオルオがなまえに反論した。
「おいなまえ!お前が作ったみたいにいうなよ、すげえのは食堂のおばちゃんだ!」
そんなオルオに当の本人であるなまえは、オルオも兵長と話したいから嫉妬されたのだろうと、気にせず残りのスープに口つけた。
なまえがリヴァイの席へといけば、そのなまえに続いてオルオやグンタ、エルドにペトラ、リヴァイ班のみんなが着いてくることはしばしばあった。
そんなみんなになまえは最初こそリヴァイとの食事に水を差され頬を膨らませていたが、今ではそれにも慣れて賑やかになり嬉しいものである。
訓練のことや、くだらない話のこと。色んな話をしていれば話は尽きない。
「そういえば兵長。なまえが今日の訓練でヘマしやがって、叱っといてくださいよ」
「ああ?」
「ちょ、その話はいいから!!オルオのあほ!」
美味しく食事をしていたところ、オルオが発せられた言葉になまえは頭を急いで上げた。
そんななまえにオルオは口角を上げて、どうだと言わんばかりのドヤ顔を見せた。