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「おいなまえ、次の島は明日の朝には着くみたいだぞ。なんか行きたいとこあるか?」

「あー‥。ごめん!ちょっと行きたいとかあって‥、次の島はデートできないや」

パン!と心底申し訳なさそうに両手を合わせる恋人に、シャンクスは「そうか‥」と呟いた。
なまえとシャンクスは勿論赤髪海賊団では公認のラブラブっぷりであり、船の上でもなるべく2人きりの時間は取るようにしているが、やはり広い船といえど長時間2人きりというものは島でしか出来ない。

「ログ4日間くらいあるみたいだよね?最終日には絶対時間作るようにするから!ほんとごめんね」

「ああ、いや気にするな」

そしてシャンクスの長年の片思いからの独占欲は凄まじく、船の上でもちろん何度もなまえを抱いてきたが、他の男にその可愛い声を万が一でも聞かせたくない、となるべくだが加減をしているのだ。だからこそログポースがたまる間、2人でホテルに宿泊するのがシャンクスの大きな楽しみであった。
久々の島でのデートができると思っていたシャンクスは残念そうに眉を落とした。

そんなシャンクスに隠し事をしているなまえは、ほんの少しの罪悪感からぎゅっと、自分より一回り大きいシャンクスの腰へと抱きついた。

「寂しいからって女の人のお店行かないでよね」

「はは、当たり前だろ?ルウ達と男くさい酒屋にでも行くよ。なまえも心配させるなよ」

「うん!もちろんだよ」

シャンクスはさらりとなまえの前髪をどかし、ちゅ、とおでこにキスを落とした。







滞在1日目。シャンクスと付き合ってからは全ての島はシャンクスと当たり前のように一緒に出掛けていたが、今回の島ではそうはいかない。
もうすぐ付き合って一年は経つ、毎日のように優しく、愛を囁きこれでもかと愛してくれているシャンクスになまえはプレゼントをしたいと考えているのだ。
本人と一緒に何か選ぶのでも良かったが、サプライズをしてみたいというなまえの好奇心から、その選択肢はあっさりと消えた。

どこかいいお店がないか、現地の人に聞くのが1番早い。船を降りてから人が良さそうな、そしてシャンクスと同じ30代の男性を探し、おずおずと声をかけた。

「すみません、男性にプレゼントをしたくて。ここらへんにいいお店とか知っていませんか?」

「‥‥そうですね。この海岸沿いを右に歩いていけば、メンズものの香水屋さんがあるんですけど‥」

もし香水嫌じゃなければ、と男前な男性がオススメしてくれたお店に間違いはないだろう。
シャンクスが香水を使っているのはあまり想像つかないが、一つくらい持っておいてもいいのではないか、となまえはゆるりと頬を上げた。

「ありがとうございます!そこに行ってみます!」

と丁重にお礼を伝えれば、向こうも不安だったのか、少しだけ安心したようににこりと笑った。




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