滞在3日目。昨日一昨日と同じ時間帯に、ウキウキとめかしこんで、楽しそうに船を出ようとする愛しい恋人に、シャンクスはまた違う男の所に行くのか、と思わず「なまえ」と引き止めた。
「どうしたの?」
「ああ、いや。‥‥今日もまた夕飯くらいは一緒に食べないか?」
「うん!そうしたい!今日の予定はすぐに終わりそうだから、2時間くらいあれば戻ってくると思う」
「そうか。じゃあどこか2人で少し出かけてから酒場に行くか」
楽しみにしてるね!と笑顔で出かけていくなまえをシャンクスは見送りながらため息をついた。
*
3日間も連続で店に通えばもう気持ちは常連で、初日より何倍も足取りが軽くお店に辿り着いた。
昨日の言った通り、あのお兄さんはお休みのようで、他の店員さんに最後のお目当ての丸い瓶の香水を手首につけてもらった。
こちらもいい匂いではあるが、やはりなまえは一番最初に付けた香水がドンピシャで好みで、香り持ちもよかった。
落ち着いた香りで、シャンクスも気に入ってくれるかな、と期待を抱きながら「この香水をください」と指差し、もちろんラッピングBOXに包んでもらった。
やはり1日目に決めないで、全ての香水を試せたのはなまえにとっては大きく、本当にあのお兄さんに感謝だなぁとしみじみと感じながらなまえは来た道を戻って行った。
シャンクスにバレないようにこっそりと船に戻り、自室にプレゼントの紙袋を隠した後、甲板に出ているシャンクスの所へと足を進めた。
「シャンクスー!戻ったよー!」
「おお、帰ってたのか。早かったな」
「シャンクスと早くデートしたくて!」
「‥‥なまえ最近やけにいい香りするな、?」
「え?あぁ‥えへへ」
プレゼントがバレてしまわないようにバレバレな誤魔化し方をするなまえは、シャンクスにとって疑う気持ちが膨れ上がり、思わず仏頂面になる。
「ま、まあ気にしないで!早く島行こ?」
グイグイと筋肉質なその腕を引っ張れば、シャンクスは納得いかない気持ちではあるが、そのままなまえの後を歩いた。
シャンクスはここ2日間なまえと居ない間、なまえが行きたがりそうな店を探し求め島を散策していた。
ぎゅうぎゅうと久しぶりに繋ぐ手を堪能するようななまえを、昨日見つけていた可愛らしいジェラート屋につれていけば、これでもかと喜びキラキラとした目で頬張るなまえ。
シャンクスはこのままでは駄目だ、と数日間のこのモヤモヤとした気持ちを聞き出そうと、口を開いた。