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「それよりなまえ、お前まじで対人格闘上達しねぇな」
「いやほんとにそれ...結構みんなの技真似したりしてるんだけど...上手くいかないんだよね」
「まあ技がどうのより体が小さいと不利になるからな、ちゃんと牛乳飲めよ」
「うっ」
小馬鹿にしたように牛乳を飲んでいるジャンをひと睨みしながら、既に空になった自分のコップを分かるようにずい、と前に突き出す。
「飲んでるし、ちゃんと毎日!だからこれからグングン伸びて、ジャンなんて見下ろすから」
「いやそれはそれでキモイだろ」
「じゃあ既に大きいジャンもキモい」
「はあ?」
「でもなまえも昔より上達してると思うよわたしは!卒業までまだまだあるし、もっと強くなりそう」
「そうだよね、!がんばる!!」
「おいあんま甘やかさねェほうがいいぞこいつは」
「私は甘やかされてこそ育つんだよ」
ジャンに馬鹿にされていたのもあり、味方をしてくれるミーナに、思わず抱きついてしまいたいがここは食堂。全力で頷いてミーナに「ありがとう大好き」と言えば、ぐっと握りこぶしを作って応援してくれた。
話しながら食事をすればあっという間に時間はたち、食堂は閉まる時間へと近づいた。慌てて残りのご飯を食べて、トレーを片そうといそいそと立ち上がる。
続いてジャンとマルコも部屋へ帰るようで、なまえの後ろへついた。
「おい結局怪我はどうなんだよ」
「全然!たいしたことないよ、かすり傷。てゆうかジャンなんで私が怪我したって知ってるの?...まさかストーカー?」
あの時の授業の近くでジャンはいなかった気がする。自分のことを気にかけてくれてるのかと思えば嬉しいが、少しだけ気恥しくてとぼけてみれば、ジャンの眉間がぐっと皺を寄せた。
「...お前なあ!心配してるやつに言う言葉かよ」
「うそうそ、ありがとね!ジャンボ優しいじゃん」
「おいその言い方はやめろ!!」
今度は少し怒りだす反応に頬を緩ませ、面白がってジャンの肩を軽く叩けば、ため息をつかれた。
「あはは、おやすみ!」
「...おー、まあお前も気をつけろよ、...一応女なんだから」
「うん!ありがとね」
狙ったかのように、ポンとなまえの怪我の部分を優しく叩き、ジャンは男部屋へと踵を返した。
ジャンの優しさに心がじんとなっていれば、後ろからエレンとアルミンがなまえを抜かして行った。
「あれ、エレンとアルミンもおやすみなさい!」
「あ...おやすみなまえ!」
心做しか焦っていたようだが、手を振り返してくれたアルミンとは違い、エレンは「...おう、」と少しだけ不機嫌に返答された。
一体何があったのか、ちょっとだけ気になったが聞く勇気もないのでそのまま女部屋へと向かった。