*140字SS集(twitter)
『的場さんって、』
「なんです?」
『スポーツできるんですか。弓道とかはできそうですけど、その他のスポーツやってるイメージがなくて』
「失礼ですね。それなりにはできますよ」
『本当かな』
「ことり、今度一緒にテニスでもしてみますか?」
『(...的場さんにラケットって似合わなすぎる)』

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「ことり、美味しいお菓子を頂いたので一緒に食べませんか?」
『あとで頂きます』
「今ならことりの大好きな水羊羹もありますよ」
『取って置いてください』
「あと、」
『的場さん!わたし急いで宿題やってるので静かにしてください!』
「休憩もたまには、」
『七瀬さーん、的場さんが邪魔してきまーす!』

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「ことり、気をつけて学校に行くんですよ」
『いつものことながら大袈裟ですよ的場さん』
「これが心配せずにいられますか。そうだ、忘れ物はありませんか?」
『ないです』
「体調不良は?」
『ないです』
「では最後に。彼氏は?」
『...いないです』
「問題ないようですね」
『最後の質問の意味が分かりません』

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『的場さん。こんなところで寝てると風邪ひきますよ』
「…ん。ことりですか。おかえりなさい」
『ただいま戻りました。寝るなら自分の部屋で寝てください。首、痛くしますよ』
「今日のことりは優しいですね」
『優しい?この部屋で充電しながらゲームしたいので、的場さんに出て行ってもらいたいだけですけど』

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「ことり、寝言で呼んでいた男は誰ですか?」
『寝言で呼んでた男?的場さん、何のことですか』
「ことりが昼寝をしていたときに名前を呼んでいたんですよ。名取ならまだしも、私も知らない男の名前を呼ぶとは」
『なんて名前でしたか?』
「たしか、匠でしたね」
『それ、ゲームで攻略中の人の名前です』

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『あの…的場さん、怒ってます?』
「別に怒ってないですよ。ことりに誕生日を忘れられたくらい、」
『完全に怒ってるじゃないですか』
「怒ってないです」
『その態度を怒ってるって言うんですよ。的場さん、』
「なんですか」
『お誕生日おめでとうございます。生まれてきてくれてありがとうございます』

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『ただい、』
「ことり、おかえりなさい。あぁ、こんなに冷たくなって…どうして貴女は手袋をしないんですか」
『一気に喋らないでくださいよ的場さん。だって、手袋してるとスマホの操作ができないんですよ』
「またゲームですか」
『はい』
「たまにはゲーム以外のことをしてはどうです?」
『嫌です』

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『なんで私がこんなこと。いつも誰かが迎えにいってるじゃないですか』
「文句を言わない。その誰かが全員出払ってるからことりに頼んでるんだよ。はい、傘」
『ありがとうございます』
「ゲームをやるのは別に構わないけど、夢中になって的場を見つけられないなんてことのないようにね」
『気をつけます』

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『的場さんは、いつになったら結婚するんですか?』
「突然何を言うかと思えば…ことりは私に結婚して欲しいんですか?」
『私は別に的場さんが結婚しようが何しようが構いませんよ。七瀬さんがぼやいていたので』
「そういうことですか」
『それで、予定は?』
「そうですね…だいぶ先になりそうですね」

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『あの、七瀬さん。今年は誰が選んだんですか?まさか的場さんとか言いませんよね?』
「その通り。的場ですよ。その着物を選んだのは」
『やっぱり…こんな高そうな着物、着れませんよ。汚しそうで怖いです』
「諦めなさい。どう頑張っても結局、貴女はそれを着る運命なんですから」
『面倒くさいです』

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「お茶が飲みたいです」
『誰かに頼めばいいじゃないですか』
「ことりが淹れたのが飲みたいです」
『…的場さん。寒いからこの部屋から出たくないだけなんじゃないんですか?』
「そんなことありませんよ」
『ふーん。あ、ちなみに私はラスボスと対戦中なのでしばらく無理ですよ。自分でやってください』

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『的場さん。今から出掛けてきますね』
「気をつけて行ってきて…ちょっと待ってください。ことり、こっちに来てください」
『なんですか?』
「…短い」
『は?』
「スカート丈が短いです。変な男に絡まれたらどうするんですか」
『いませんって。そんな人』
「着替えてから出掛けなさい」
『面倒臭いです』

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「おや。ことりがゲームをしていないとは珍しい」
『あ、的場さん。おかえりなさい』
「これから何か面白い番組でもあるんですか?」
『今日から名取さんが出演しているドラマが始まるらしいので見てみようかと思って』
「…ことり」
『はい』
「今からゲームしなさい」
『はい?』
「だからゲームして下さい」

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「1人こんなところで何をしているのですか」
『見て分かりませんか?線香花火ですよ。友達から押し付けられたので消化してるんです。的場さんも一緒にどうですか?』
「そうですね…せっかくのことりからのお誘いですし。たまにはのんびり過ごすのもいいかもしれませんね」

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『七瀬さん、お餅ってまだありますか?』
「まだあるよ。持ってこようか?」
『お願いしまーす!』
「ことりは今年もよく食べますね」
『別に普通だと思いますけど。逆に的場さんは食べなさすぎです。もっと食べましょうよ』
「いえ…ことりが食べてる姿を見ているだけで十分です」

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『七瀬さん、これで大丈夫ですかね?変じゃないですよね?』
「何回その質問をすれば気が済むんだい」
『これでも一応女の子なので』
「おや。ことりは今から夏祭りですか?」
『あ、的場さん。そうなんですけど、私の格好変じゃないですか 』
「そうですね…この簪を挿せば完璧です」
『あ、ありがとうございます』
「ことり、時間大丈夫なのかい?たしか7時に待合わせって言ってなかったかい」
『うげっ!?そうでした。お財布とケータイとゲーム持ったから…うん。行ってきます』
「気をつけて行ってくるんだよ」
「門限は9時ですから」
『的場さん!それは早過ぎです!』

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「…そんなに気になるなら迎えに行けばいいだろう」
『別に的場さんのことなんて気になってなんかいませんよ』
「へぇ。私は的場とは一言もいってないんだけどねぇ」
『なっ!?確かにそうですけど…七瀬さん、意地悪です』
「こんなのに引っ掛かることりが悪いんだよ。ほら、迎えに行っておいで」
『わわっ!でも、的場さん、番傘持ってるんじゃ…』
「大丈夫。ことりが行けば番傘なんて捨てるよ」
『それ、いろんな意味でダメじゃないですか』

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『げ、』
「げ、とは何ですか。せっかく学校まで迎えに来たというのに」
『あー。的場さん、迎えに来てくれてありがとうございます。はやく家に帰りましょう』
「家に帰ってことりとゆっくりするのも魅力的ですが、これからドライブなんて如何です?」
『は?』
「とりあえず車に乗ってください」
『はーい』
「ことり」
『はい?』
「後部座席じゃなくて、助手席へどうぞ。生憎後ろは今日の会合で使ったもので溢れているので」
『うわ、最悪だ』
「何が最悪なんです?」
『いいえ。私、個人の話です(恥ずかしくて死ぬ)』
「そうですか」

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『あ、的場さん。これ、七瀬さんから預かってきました。的場さん宛ての年賀状だそうです』
「ありがとうございます。確かに受け取りました」
『…』
「ことり?」
『的場さんに年賀状を送ってくださるご友人がいると知って安心しました』
「…貴女は私のことを何だと思ってるんですか」
『ぼっち』
「…はぁ」

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『名取さん名取さん!この写真に写ってるのって的場さんですよね?』
「あぁ、そうだね。高校のときの写真だよ」
『的場さん思ったよりも普通ですね』
「そうだね。今に比べたら全然普通だね」
『いったいいつから的場さんはよく分からない方向に突っ走るようになっちゃったんですかね』
「うーん。いつからだろうね」

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「こんなになるまで飲みますか?普通」
『らって、友達がもっと飲んらえって』
「舌が回ってませんよ。まったく嫁入り前の女性が何してるんですか」
『えへへ。的場さんにおんぶしてもらうの久しぶりですね!!』
「話を逸らさないでください。この酔っ払いめ」
『的場さんが迎えに来てくれて嬉しかったれす』

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『私、的場さんと同じ年に生まれたかったって珍しく思ってます』
「急にどうしたんですか」
『何回見ても高校生の的場さんがイケメンすぎます。乙ゲーにいたら真っ先に攻略開始するくらいかっこいいです』
「今の私ではご不満ですか?」
『不満はないですけど、今の的場さんは攻略できる気がしません』

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『ふふーん♪ふーん♪(ガラッ』
「あ、」
『え?夏目くん?』
「岡本さん!?なんでこんなところに、」
『それは私の台詞。ここ、私がお世話になってる人の家なの』
「知らなかった」
『知らなくて当然だよ。誰にも話したことないから。もしかしてさっきからみんなが探してるのって夏目くん?』
「たぶん」

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