未来の話2
*ふたりの子供(名前:葵)が出てきます!
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『ちゃんとおいしく出来上がりますように!!』
そんな願いを込めながら林檎が並んだタルトをオーブンに押し込んで扉を閉める。葵にリンゴタルトが食べたいと言われ、頑張って挑戦してみたのだが意外と簡単で楽しかったり。今度は違うタルトを作ろうかな、なんて考えながら使った道具を洗っていると突然、後ろから手が伸びてきて私の首に回された。
我が家でこんなことができるのは1人しかいない
『び、びっくりした。真太郎くん、葵は?』
「遊び疲れてソファーで寝てるのだよ」
『そっか。真太郎くんと遊んでもらえたのが嬉しくてはしゃぎすぎたのかな?』
真太郎くんに抱きしめられるのが結婚しても未だに慣れなくて、緊張していることを隠すためにいつもより少しおしゃべりになる私。どうか真太郎くんに気づかれませんように、なんて思いながら洗い物を続けていると頭の横にコツン、という衝撃を感じた。ま、まさか
『し、真太郎くん』
「どうかしたのだよ?」
耳元から聞こえる真太郎くんの声。か、顔が近いよ真太郎くん!
『ち、近いよ。少し離れよう?』
「嫌なのだよ」
さてさて、どうしたものか。いつもなら仕方ないと言って離れてくれるのに今日は離れてくれない。しかも、今日の彼はどこか不機嫌そうだ。もしかして、私の知らない間に真太郎くんの機嫌を損ねてしまうようなことをしてしまったのだろうか。
『もしかして、私、真太郎くんの気に障るようなことしちゃったかな?』
「したと言えばしたし、してないと言えばしてない」
『…』
どっち!?と心の中で突っ込みながら心当たりを探すけれど、心当たりが全くない。うーん、と唸りながら考えていると今度は頭の上に重みを感じる。
「…最近、」
『最近?』
「しずくが葵に構ってばかりだったのだよ」
『へ?』
まさかの答えに驚いて振り返ろうとしたが、真太郎くんに頭を固定されているため振り返れない。私が葵に構ってばっかりだったから?それってもしかして、
『嫉妬してくれたの?』
「…まぁ、そういうことになるのだよ」
ちょっと不貞腐れたように答える真太郎くん。私の頭の上で不貞腐れている彼を想像して、思わず笑ってしまう。手についた泡を流し、タオルで拭いてから頭の上にいるであろう彼の頬に触れる。
「冷たいのだよ」
『お水で洗ってたからね』
「…葵が起きるまで。それまで、このままでいたいのだよ」
『いいよ。さみしがり屋さんな真太郎くんのお願いを私が聞いてあげよう』
可愛い君とさびしい僕
『し、真太郎くん。そろそろ葵が起きる頃、』
「まだ大丈夫なのだよ」
『でも、』
「あー!!ママとパパがいちゃいちゃしてる!!」
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