*140字SS集(攻殻)
『聞いてよ、トグサ!』
「はぁ。どうしたんだ?」
『さっき、ウイルス感染したときにバトーさんがパソコンの総電源を斧で強制終了させたんだよ!?本当に信じられないんだけど。あれくらい私がなんとかできたのに』
「翠、続きは仕事が終わったらいつものバーで話聞いてやるからとりあえず今は仕事しろ」

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『いつ見ても少佐のロングコート姿ってかっこいいよね。惚れる』
「あれは少佐だからこそ似合うんだろうな。翠、お前少佐のコート着たいとか思ってるだろ」
『おぉ!さすがトグサ。私のことをよく分かってるね』
「一緒に下っ端やってれば嫌でも分かるようになるさ」
『ごめん。今でも私は分かんないや』

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『やっぱりトグサの運転が1番安心できるわ。快適快適』
「そうか?普通だと思うが」
『この前、少佐の車に乗ったんだけどさ…あまりの凄さに私、途中から意識ぶっ飛んでたらしいんだよね』
「そんなに少佐の運転が凄まじかったのか?」
『まぁ、課長から緊急の連絡が入ったから仕方なかったんだけどね』

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『暇だよトグサ。何か一発芸やって』
「おいおい、無茶言うな。それに俺たちに仕事がないってことは一応、世間は平和だってことだろ」
『そうだけど…こんなに事件がないと落ち着かないし、腕が鈍る』
「たしかに翠のほうは腕が鈍ると大変そうだな」
『まったく他人事だと思って。痛いんだからね筋肉痛』

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『あ、少佐が動きましたよ。イシカワさん』
「それじゃあ俺らも動くとするか。翠、バトーとトグサに連絡入れとけ」
『はーい。今日ってこのミッション終わったら帰れますかね』
「何言ってんだお前。まだ解析終わってないんだろ」
『うわぁ。完全に忘れてたのに…イシカワさん最低』

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「ほら、差し入れだ」
『トグサくんはさすがですな。どれどれ…って、あんパンと牛乳!?どういうチョイス!?』
「長期戦の張り込みの仕事にはこれだろ」
『たしかに映画やドラマで刑事がよくこの2点セットを持って張り込みしてるけどさ…』
「文句があるなら食べなくていいんだぞ」
『有難く頂きます』

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『おぉ!随分、やりがいのありそうなセキュリティ様だね』
「翠、そんな呑気なこと言ってないで急げ。もうすぐで少佐たちがポイントに到着する」
『えぇ!?それをはやく言ってよ、トグサ』
「だから俺は言っただろ」
『あー、もう!これだからこの仕事は楽しくて辞められないんだよね。ワクワクしちゃう』

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『最悪』
「何が」
『6課の人に、トグサと付き合ってるんですか?とか意味不明なこと言われたんだけど。そもそもあの人はトグサが結婚してるってこと知らないのかよ』
「そういう奴らには言わせておけばいいだろ」
『はぁ。噂になるならプロト君とがよかったな』
「プロトと噂になったらなったで問題だぞ」

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「…翠の仕業か」
「少佐、どう考えてもあいつしかいませんよ。こんなことするのは」
「トグサ。翠に連絡してこのハロウィン仕様のハッキングをどうにかさせろ」
「は、はい!(あの馬鹿、本当に後で覚えてろよ)…ん?電話?はい、」
『やっほー、トグサ!ハロウィン楽しんでる?』
「翠…お前なぁ、」

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『ちょっと出掛けてきまーす』
「またあの坊主のとこに行くのか。完全に恋する乙女だな」
『なっ!?ただ本を返しにいくだけですから!』
「どうだかな」
『あー、もう!イシカワさんもバトーさんもうるさいしつこい!!』
「痛っ!?おい、なんで俺を殴るんだよ」
『あ、ごめん。トグサ』

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「頼むから落ちないでくれよ、翠」
『わっ、ちょっと!トグサ煩い!落ちて欲しくなかったら運転に集中してよ』
「間違っても落ちるなよ」
『はいはい。それにしてもまさか私が射撃をやる日が来るとは』
「さすがにサイトーは1人しかいないからなぁ」
『だからって私にやらせるか?普通、』
「やらせないな」

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『ねぇねぇ。トグサ』
「ん。なんだ?」
『620通りの理由って何?何をどうやったらそんなに理由がでてくるの』
「それはだな…」
『うん』
「理由は人それぞれってことだ」
『何それ。そうだとしたらあそに620人居ることになるけど明らかにそれ以上いるよね?』
「翠。頼むからそれ以上何も喋るな」

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『本当最低』
「お前さっき帰ったばっかりなのに召集とは…ついてないな」
『私がいなくてもイシカワさんがいるじゃない』
「諦めろ。9課はいつでも人員不足だからな」
『へいへい。そう言うトグサくんは突入組らしいじゃない』
「まぁな」
『念のため気をつけなさいよ』
「はいはい」

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『あの馬鹿!!あれだけ忠告したのに』
「翠!トグサから目を離すなよ」
『分かってるっての!!あぁ、もう!お願いだから気がつかないでよ。ブリキ娘』
「特A級のお前が弱気だなんて珍しいな」
『弱気になってない!!』
「はいはい。そうですか」
『…後で覚えてろよ』

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『同時ゴーストハックとか私もやってみたーい!』
「おいおい翠。頼むからやめてくれよ。お前が言うと洒落にならないから」
『だって、こんな追跡任務やっててもつまんないし。今回のパートナー、トグサだし』
「トグサだし…ってなんだよ。少佐の命令なんだから仕方ないだろ」
『ぶー!』
「小学生かよ」

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『昔から公安は嫌いなの』
「うん」
『でもね。9課のみんなと居るのは心地よくて好き』
「そうなんだ」
『一緒にいると楽しいし。それに』
「それに?」
『私を必要としてくれているから』
「ふーん」
『ねぇ。アオイ』
「何?」
『私って単純だね』
「そうだね」
『えー。そこは否定してよ』

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『げ。イシカワさん、なんですかこの紙の山は』
「昔の厚労省の極秘資料だ。待機組の俺たちは出番がくるまで、この中から容疑者に関する情報を探すのが仕事」
『えー。この書類全てに目を通さなきゃいけないんですか。だったらネットに潜って仕事してたほうが楽です』
「俺も嫌なんだから文句言うな」

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「おい、翠!まだ終わらないのか」
『うるさいですよバトーさん。もうすぐ終わりま…終わりました!』
「おい、お前まさか」
『Yes!そのまさかです』
「本当に最近のガキは何考えてるか分からねぇな」
『ガキじゃないです!』
「俺からしたら十分お前はガキなんだよ」
『もう。罵倒さんって呼びますよ』

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『ちっとも映らなかったね。私たち』
「一応、下っ端だからな。俺たち」
『少佐とバトーさんが1番たくさん映ってたね。イシカワさんとサイトーさんとパズさんはさすがというか…あれ?課長とボーマっていた?』
「翠、2人の前でそれに触れるなよ」
『やっぱり出てなかったよね!私たちと同じじゃないの』

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『そういえば。今回の潜入捜査のこと奥さんに言ったの?』
「言えるわけないだろ。それ以前に今の仕事のことですら言えてないんだぞ」
『やっぱりそうだと思った。どうするの?確実に奥さんに見つかったら浮気してると思われるわよ』
「翠と浮気とか勘弁してくれ」
『ちょっと!その言い方ひどくない!?』

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『先に衛星から逆探知されたんだって?』
「あぁ。どこから聞いた」
『バトーさんとイシカワさんから。サイトーさんが敵に先手を取られるなんて珍しいこともあるんですね』
「俺だって一応これでも人間だからな」
『鷹の目、メンテナンスとウイルス対策しておきます?』
「念のため頼む」
『了解』

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