ヒロアカプラスまとめ
※ほぼオーバーホールのお話



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「なんで泣くんだよ」
『うぅ…だって、治崎さんがこんなことするから、嬉しくて』
昨日までは彼女に俺を連想させるものを持たせ、或いは纏わせて周囲男達を牽制してきたがそれも今日で終わりだ
「返事は?」
『不束者ですが、よろしくお願いします』
彼女の左薬指できらりと指輪が輝いた

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『治崎さんの香りがする』
そう言って自分が渡したパーカーに袖を通し、顔をうずめた彼女
「お前が着るには大きいな」
『そうですね。でも、治崎さんに抱き締められているみたいで嬉しいです』
「…我慢させてすまない」
『私は気にしてませんよ。貴方の隣に居れるだけで幸せなんですから』

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『あの…人を待っているので』
治崎さんを待っていたら知らない男の人に声を掛けられてしまった。どうしたものかと困っていると後ろから私の名前を呼ぶ声
『治崎さん!』
「行くぞ」
急いで彼に駆け寄れば
「なんだその顔は」
『治崎さんが私の名前を呼んでくれたので嬉しいんです』

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太陽が光が少しずつカーテンの隙間から差し込み始めた頃。
『あれ?治崎さん、今日もお早いんですね』
「…まぁな」
『まだ朝ごはんの準備できてないので、もう少し待っててくださいね』
「急ぐ必要はない。ただ、コーヒーもらえるか」
『もちろんです!』
ほんの僅かな2人だけの秘密の時間

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会合を終えて車に戻ると同時に渡されたスマホ。耳に当てると聞こえてきたのは彼女の声
「どうした?
」『あ、治崎さん。お願いがあってお電話したんですけど』
「何だ?」
『帰りにお味噌買ってきてくれませんか?無くなっちゃって』
「…分かった。クロノ、スーパーに寄れ」
「はい?」

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スマホでスーパーのチラシをチェックしていると突然太腿に何かが乗る感覚
『治崎さん、眠いんですか?』
「最近寝不足気味でな」
『何時に起こします?』
「お前が今日買うものが決まったら起こせ」
『治崎さんもスーパーに?』
「俺が一緒だと何か問題でも?」
「ふふ、何も問題ありません』

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『治崎さん。晩御飯は何が食べたいですか?』
「何でもいい」
そう言われると非常に困る。たまには彼が食べたいものを作りたいのに。どうしようかとひとり悩んでいると
「お前が作る料理はどれも美味いから、何でもいい」
『…狡いなぁ。そんなこと言うなんて』
今日も頑張って作らなきゃ

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「怒ってるだろ」
『怒ってません』
いやいや、怒ってるでしょう確実に。洗濯カゴを抱えた彼女の後ろを廻が付き纏うこと数十分。遂に彼女に"仕事の邪魔です"とでも言われのか廻が此方にやってきた
「ケーキでも買ってきてやったらどうです?」
「それで機嫌が直るなら苦労してない」
確かに

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目の前の光景に思わずため息。お酒の香りが漂う大広間にそっと入り一人一人に持ってきた毛布を掛けていく
『治崎さん?』
彼がここで寝るなんて珍しい。いつも自室に戻るのに。彼にも毛布を掛け、次へ行こうとすると掴まれる服の袖
「どこにも行くな」
『大丈夫ですよ。私はここにおります』

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