SEE YOU 7
レギュラスの様子が昨日の夜からおかしい。なぜなら、彼の悩んでいるときの癖がでまくっているからである。
その癖というのが、

『レギュラス、歩きまわりすぎだけど大丈夫?』
「大丈夫です」

部屋の中を意味もなくただ歩き回るというものである。
レギュラスは深く追求されるのが嫌いみたいだから、私はひたすら彼から話してくれるのを待つしかできない。


***


今日もレギュラスの書いていた手紙で大号泣。今回はあまりの鳴き声に心配したクリーチャーが部屋に飛び込んできてくれた。そんなクリーチャーをレギュラスは大丈夫だから、と言って仕事へ戻した。
泣きやんだ後、クリーチャーのところに心配してくれたお礼を言いに行った。

そして現在。私はベッドの上でレギュラスと向かい合うように座っている。

「メル、どうしたんですか?急に」
『ここ最近、レギュラスに手紙をもらってばっかりだったから、私も手紙かいたの』

きょとんとした表情で私を見る彼。

『でも、レギュラスみたいに上手に文章にまとめられなかったから、所々直しながら読ませてね』

記憶のレギュラスといえど、レギュラスであることに変わりないから緊張する。大きく息を吸って、気持ちを落ち着かせる。少しでも、貴方に私の想いが伝わりますように。

『レギュラスのバカヤロウ』

まさかの始まりに彼は大きく目を見開いて驚いているけど気にしないぞ。

『突然いなくなられる、こっちの身にもなってよ。しかも、そのあとは手紙を探させて、泣かせて。もう毎日酷い顔すぎて外出できないよ』

笑いながら言うと、すみませんと申し訳なさそうにレギュラスが言った。

『レギュラスは、どの手紙でも自分のことを忘れて幸せになれって書いていたけどね・・・忘れたら、私は幸せになれないよ。だって、私の幸せはレギュラスが隣にいることで成立しているんだよ。愛したいって、愛されたいって、一緒に生きていきたいっていう気持ちを教えてくれたのは他の誰でもないレギュラスなんだよ。私は、レギュラスとのこの恋を簡単に終わらせたくない。レギュラスが、どんな姿になっても私のそばにいるって決めてくれたように、私もレギュラスの隣にいたい。』

だから、忘れてなんてこと言わないでよ。泣いて酷いことになってしまっているであろう自分の顔をあげると、泣きそうになっているレギュラスに笑ってしまいそうになった。

私の下手な文章で、少しでも貴方に私の想いが伝わっていればいいな。

こんな私なんかじゃ頼りないかもしれないけれど

貴方のことを精一杯支えるから

今だけは、

泣きそうな顔じゃなくて

私の大好きな笑顔を見せて

なたわなければ


(強さも優しさも 知らずにいた)

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曲:【あなたに出会わなければ 〜夏雪冬花〜 / Aimer】
8/19