君の心は読解不能 3
シフォンケーキを片手に、7研を訪ねると博志君も天馬君も不在だった。留守番をしていたシックス君に聞いたところによると、2人は1時間くらいすれば戻ってくるらしい。せっかく持ってきたので、2人が戻ってくるまで待たせてもらおう。
靴を脱いで部屋に上がり、近くにあった机の上にシフォンケーキを置く。そのときにふと、あるものが私の目にとまった。キョロキョロとシックス君以外に誰もいない事を確認する。うん、誰も居ない。恐る恐るそれに手を伸ばし、目の前に広げる。
『(やっぱり!天馬君の白衣だ…!)』
再度、周りを見渡して誰もいない事を確認。OK、問題ない。こんな時でもないと、こんなことはできないからね。
そっと彼の白衣に袖を通して、深呼吸。あぁ、天馬君の香りがする。なんだか天馬君に後ろから抱きしめられているみたいで恥ずかしくなってきた。でも、すごく安心する。
現在の時刻を確認をすると、2人が戻ってくるのはまだまだ先。あと少しだけ、あと少しだけでいいからこのままでいたくてソファに腰を下ろしてそのまま横になる。あ、これはまずい。安心しすぎて眠くなってきたかもしれない。2人が帰ってくるまでに起きれば大丈夫かな?なんてことを頭の片隅でぼんやりと思いながら、私はゆっくりと意識を手放した。
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「なっ!?」
「どうしたの午太郎…あ、六花だ。しかも、ウマタロウの白衣着て寝てるし」
「う…、え!?は?」
「ウマタロウ。ちゃんと日本語話して。嬉しいのは分かったから」
「なっ!?嬉しいとか可愛いとか思ってないからな!絶対に!」
「へー。ふーん」
「なんだよ…」
「そんな赤い顔で言われても説得力ないけどね」
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