君の心は読解不能 2
いつものように3人分のお弁当を抱えて第7研究室を訪ねると、そこには天馬君しかいなかった。どうやら博志君は「シャープの芯が無くなったから買ってくる!」と行ってだいぶ前に飛び出して行ったらしい。博志君め…変に気を使いおって。いつもは博志君が居てくれるお陰であまり緊張せずに天馬君と話せていたけれど、その博志君が居ない今。現在進行形で私は天馬君とかなり気まずいお昼ごはんを食べている。沈黙がつらい。
「…なぁ、」
『え?』
「それだけで足りるのか?前より量、減ってるよな」
ぎくり。天馬君が言う「それ」とは、私の膝の上に乗せられたお弁当のことだ。よりにもよってどうして1番気がついてほしくない人に気づかれてしまうんだ。
『そ、そうかな?天馬くんの気のせいだよ』
「気のせいじゃない」
『気のせいだよ』
「気のせいじゃない」
『......』
こちらを見てくる天馬君の視線が怖い。しばらく頑張って睨み合いを続けていると、天馬君が諦めたように溜息をついた。
「体調崩したりなんかしたら即行で前の量を食わせるからな」
あ、そっぽ向く天馬君なんて初めて見た。これはもしかして心配してくれてるのかな?
「おい。何笑ってんだよ」
『ふふ、ごめんね。心配してくれてありがとう。天馬君』
「別に心配なんてしてないからな」
分かりにくいようで分かりやすい
そんな君に、今日もまた私は恋に落ちる。
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