See you never.
その日、私は引っ越す友達を見送りに駅へ来ていた。
中学校で知り合ってから腐れ縁で同じ高校に進学。その後同じクラスになることはなかったがずっと交友は続いていて、元々転勤族で引っ越すことが多かったけれど父親が単身赴任したことで別れることはなかった。
だがそれも今日まで、私達は進学を機に初めてバラバラになる。
「こっちに来るときは連絡してね。絶対迎えに行くから!!あとバイトしてお金貯めたらそっちに観光しに行くからちゃんと案内してね!!!」
「あーはいはい。わかった。わかった。ちゃんと連絡してあげるから。」
いつもドライな彼女はメンドクサそうな顔を隠しもせず投げやりに答えた。そんな彼女にむくれて見せると私を見て楽しそうにケラケラと笑う。
サバサバしてて男勝りな友達は私の憧れでもあるし良きライバルだ。つまらないことで争ってはいつもバカ笑いをして…そんな何気ない日常が楽しくて仕方がなかった。
「そろそろ出発するから行かないとね。」
「もう行っちゃうのかぁ...寂しくなるな。」
「別に今生の別れじゃないんだから離れてもすぐ会えるでしょ?ま、それまで元気にしてなよ。こっちはこっちでチョー楽しい生活送っとくから。」
「うん。そだね。すぐ会える!!こっちだって負けないよ!!!」
出発のベルがなる。友達は一言、またねと言って乗り込んだ。ドアが閉まりゆっくりとそして、段々速く...友達の姿が遠ざかっていく。
「寂しいぞバカヤロー......」
友達の姿が見えなくなるまで手を振り一人取り残された駅のホームでポツリと呟いた。
3月は別れの季節。
私は今日、友達とちょっとした別れを体験した。
と言っても別にいろんな連絡手段があるわけで、なんだかんだ言って遠く離れていても私達の関係が変わらない。すぐまた会えるんだから。そう思い駅を出た。
これがまさか今生の別れになるとは知らずに......
◆ ◇ ◆
曲がり角を曲がれば遊具がある大きな公園。
公園の横にある信号を渡ってそこから少し歩いた所に私の家はある。実はこの道、少し遠回りで帰るルートなのだが、友達と別れてしんみりしている私にはちょうどいい道だ。
めそめそなんてしている暇はない。これから忙しくなるのだ。よしと気合いをいれるように頬をパチンと叩いて曲がり角を曲がった。
これが全ての始まりだった。
曲がり角を曲がった私が見たもの。それは目の前の横断歩道に子どもが飛び出しているところだった。
横断歩道にはボールが転がっていてきっとあの子の物なんだろうなとそんなことを考える。そしてその奥を見て私の体は自然と動いていた。
信号は赤。そして横断歩道に迫るトラック。
本当に一瞬の出来事だった。
耳を劈くクラクションの音。
“轢かれる”
そう思う前に私はその子を突き飛ばしていた。そして私は..................
中学校で知り合ってから腐れ縁で同じ高校に進学。その後同じクラスになることはなかったがずっと交友は続いていて、元々転勤族で引っ越すことが多かったけれど父親が単身赴任したことで別れることはなかった。
だがそれも今日まで、私達は進学を機に初めてバラバラになる。
「こっちに来るときは連絡してね。絶対迎えに行くから!!あとバイトしてお金貯めたらそっちに観光しに行くからちゃんと案内してね!!!」
「あーはいはい。わかった。わかった。ちゃんと連絡してあげるから。」
いつもドライな彼女はメンドクサそうな顔を隠しもせず投げやりに答えた。そんな彼女にむくれて見せると私を見て楽しそうにケラケラと笑う。
サバサバしてて男勝りな友達は私の憧れでもあるし良きライバルだ。つまらないことで争ってはいつもバカ笑いをして…そんな何気ない日常が楽しくて仕方がなかった。
「そろそろ出発するから行かないとね。」
「もう行っちゃうのかぁ...寂しくなるな。」
「別に今生の別れじゃないんだから離れてもすぐ会えるでしょ?ま、それまで元気にしてなよ。こっちはこっちでチョー楽しい生活送っとくから。」
「うん。そだね。すぐ会える!!こっちだって負けないよ!!!」
出発のベルがなる。友達は一言、またねと言って乗り込んだ。ドアが閉まりゆっくりとそして、段々速く...友達の姿が遠ざかっていく。
「寂しいぞバカヤロー......」
友達の姿が見えなくなるまで手を振り一人取り残された駅のホームでポツリと呟いた。
3月は別れの季節。
私は今日、友達とちょっとした別れを体験した。
と言っても別にいろんな連絡手段があるわけで、なんだかんだ言って遠く離れていても私達の関係が変わらない。すぐまた会えるんだから。そう思い駅を出た。
これがまさか今生の別れになるとは知らずに......
曲がり角を曲がれば遊具がある大きな公園。
公園の横にある信号を渡ってそこから少し歩いた所に私の家はある。実はこの道、少し遠回りで帰るルートなのだが、友達と別れてしんみりしている私にはちょうどいい道だ。
めそめそなんてしている暇はない。これから忙しくなるのだ。よしと気合いをいれるように頬をパチンと叩いて曲がり角を曲がった。
これが全ての始まりだった。
曲がり角を曲がった私が見たもの。それは目の前の横断歩道に子どもが飛び出しているところだった。
横断歩道にはボールが転がっていてきっとあの子の物なんだろうなとそんなことを考える。そしてその奥を見て私の体は自然と動いていた。
信号は赤。そして横断歩道に迫るトラック。
本当に一瞬の出来事だった。
耳を劈くクラクションの音。
“轢かれる”
そう思う前に私はその子を突き飛ばしていた。そして私は..................