「死んだ〜…」

おきたら抜けるような晴天の元ベンチで横たわっていた。
あの夢から10年、普通の生活を送っていたのだが、普通に事故にあった。
信号を無視したトラックにこれでもかと内臓をぐちゃんぐちゃんにされたのだった。

声帯があることに感動を覚えるが、今はそれどころではない。
ここはどこかを調べるところからはじめないといけない。
なんだ、私は死ぬと別の場所にとばされる能力でもあるのか。

もしかしたら、とスタンドを出してみると本当に出た。
つまりここはあの時の世界だ。承太郎も居る可能性が高いだろう。

「…」

標識は全て英語、風景やその文字を読む限りここはアメリカ。そして今居るのは自然公園。
近くに海もあるらしい。
海があるのならば一度行くべきだろう。スタンド的に…。何かが分かるかといわれると分からないが、最悪泳いで日本まで行くことが出来るかもしれない。








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なんていうか、居た。
一瞬誰か分からなかったのは、あのときのパーソナルカラーだった黒を身に付けていなかったからだが見つけた。
あのいとおしい背中を。
愛してたまらなかった彼を。

「承太郎」

振り向いた彼にとびきりの笑顔を。
抱きついてきた彼には優しい声を。

   
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