飴玉蜜玉


3


暖められた室内にホッとする。
銀杏の葉は昨日の強風でほぼ落ち、たった一日で秋から冬へと空気も変わった。






戸惑う私に、

「ずっと思ってたんです。持ってて貰ったほうがいいって。」

悪戯な笑みの彼が、

「ここ借り上げなんで本当はダメなんですけど...秘密ですよ?」

取った私の手に鍵を乗せる。

「使って下さい。それで、俺の予定が狂っちゃた時はココで俺を待ってて下さい。」

彼の両手で包み込まれた右手が温かい。

「そんなに私を信用して良いんですか?」
「恋人を信用しないで、誰を信用しろと?」

心、も。


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