呆れるほど、鮮やかに
title by 確かに恋だった
「あ、ニノおはよ。」
「おはよう。ってかもう夜だけどね。笑」
「ま、そうなんだけどさ。職業柄? 笑」
「あー、潤くん来たー!」
「おぅ、あい。他の3人は?」
「先、メイクと着替え行ってる。」
今日は6人揃ってテレビ雑誌の撮影日。
久しぶりの勢揃いにあいはもちろん、潤くんの顔も心なしか嬉しそうに見える。
「でも、外での撮影って珍しいよな。しかも花火って。」
「そこは、ほら。うちのお嬢のワガママでね。」
「ちょっと、ニノ。ワガママって……。やりたいこと聞かれたから答えただけなんだから。」
頬をふくらませたあいを突きながら潤くんへと返事を返す。
潤くんの言うとおり、今日は夜にも関わらず外で花火の撮影。
本来なら綺麗な写真として残しにくい野外での撮影は昼間に行われることが多い。
しかも今回は花火。
「お嬢様のために、総力を結集してって感じだな。」
浴衣に着替えた翔ちゃんが楽屋に顔を出した。
「翔くん! 浴衣姿かっこいい! 写真写真!!」
「なで肩だけどね。」
「そうそう。はだけたらどうしようかって心配になるわ。……っておい!」
「翔ちゃん、ノリ突っ込みだ。笑」
「ふふ。あい、次メイクだって。」
「はーい。ありがとう。いってきます。」
お気に入りのスリッパをパタパタ鳴らしながら、あいはメイク室へと駆けていった。
さっき翔ちゃんが言った通り、今日はいつもよりスタッフさんが多い。
それは夜の撮影で機材が多いとか、安全面には配慮してとかだけではない気がする。
「あいの浴衣姿、楽しみ。」
ぼそっと呟いたリーダーの言葉が全てを物語っていると、俺の直感が告げる。
「ねぇねぇ、ニノ。みんなあいの浴衣が見たくて残ってんのかな。」
「バカ! あんたは声がおっきいよ。」
相葉さんの声に苦笑いを浮かべたり、目をそらしたりするスタッフさんがちらほら見受けられることからも、さっきの考えが間違いでないことを知る。
「二宮さん、松本さん、メイクお願いします。」
声をかけられて、持っていたゲーム機を机に置く。
「俺らの浴衣姿もなかなかのもんだって、見せつけてやろうぜ。」
「ですな。」
「俺はニノの浴衣、写真撮るから。」
「俺だけ?」
「うんにゃ。あいのは3枚撮る。」
「俺は? 笑」
「1枚。」
「なんだよ、それ。笑 ほら、二人とも早くいってきな。」
今頃君はどんな風に変身しているのか考えながら、俺は足を進めた。
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