「はいはい! 次は俺! 俺はね、あいに膝枕やって欲しい」
突然の落ちてきた爆弾発言に、私の動きが完全に止まった。ひ、ひ、膝枕!? テレビで? 何でそんな恥ずかしいことをしないといけないのよ……。
「してもらったら疲れなんて吹き飛びそうじゃない?」
潤んだ瞳で上目遣い。絶対計算してるとしか思えないのに、小型犬のように見上げられたら降参するしかない。
「……一人三十秒だけだからね」
小さな囁きを聞き逃さなかった彼から「いやったぁぁー!」という叫び声が発せられた。
「いや、なんと言うか……」
「……うん。至福の時だったね」
「何も言えねぇ……」
「……この幸せ逃したくない」
若干放心状態のみんなだけれど、私だって恥ずかしいんだから。なかなか熱が取れない頬を押さえていると、近くで気配を感じた。
「最高の癒しをありがとう」
耳元で囁かれると、更に熱くなって。誤魔化すように、ニノの肩を軽く叩いた。
「最後はリーダーだね」
相葉くんに促されて、智くんが小さく頷く。どんなリクエストが飛び出してくるのか、少し構えながら耳をそばだてた。
「あい、笑ってよ」
にこやかに告げられた言葉が、すぐには理解できなくて智くんをじっと見つめる。
「あい、笑って?」
目を細くしたあの柔らかい笑顔を浮かべて、もう一度。途惑いながらみんなの顔を順に見ると、優しい笑顔が並んでいた。そうだ。私が見たいのはみんなの笑顔で、みんなが見たいのは……。
一旦目を閉じ、今日のことを思い出す。一緒に食べたお節やお雑煮。久しぶりに見たみんなのアイドルらしからぬ姿。時には恥ずかしい仕草やおもてなしをリクエストされたけれど、とても楽しい時間だった。それらを思い浮かべると自然と笑顔になる。
「今日はみんな、ありがとう!」
満面の笑みでお礼を告げた。素敵なひとときを過ごせたことに心から感謝する。
「こちらこそ、ありがとう」
「最高のおもてなしだったよ!」
「良い年明けになった」
「ホントにね。じゃ、智くん、締めの言葉を」
笑い合い、自然とリーダーである智くんに視線が集まる。
「では、2016年も健康第一で! 怪我無く、みんなで笑っていましょう!」
変わらない言葉に安心する。これからも私たちは共に歩いていく。時に一人だったり、横並びだったり。それでも目指すものは変わらない。
きっと、明日も笑顔で。
きっと、明日も六人で。
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