その後、コロコロバイキングやバンクボウリングなどのゲームで対決した。時折挟まる会話が楽しくて、どうしても普段の収録より長引いてしまいがちだ。主に進行している翔くんも、いつもより少し甘えた表情を見せることが多い。ホントにV6が好きなんだなと感じた。

 最終対決はキッキングスナイパー。点差は225ポイント。正直言って、この段階では俺たちが勝つ可能性が高いと思っていた。実際普段なら勝てることがほとんどだ。しかし、やっぱり先輩だ。ここぞというときに発揮する力は見ていてさすがだと感じた。まさかの710ポイント。パーフェクト3つに、他も高得点。圧巻と言うしかないゲーム運びだった。

「いやー、先輩っすね。やっぱり先輩っすわ」

 とリーダーが言うように、485ポイント差はかなり厳しい。

「500ポイントは辛いよね」
「700なんて正直異常です」

 二人の発言からも分かるように逆転するためには、かなり頑張らなくてはいけない。

「やっぱりあのJr.衣装着ていただきたいんですよ」
「だってさ、あの衣装兄さん方が着ていることないでしょ?」

 みんなで顔を合わせて「ない」「見たことない」と話していると、井ノ原くんから質問がとぶ。

「あの衣装ってさ、あいも着てたよね?」
「着てましたよ。みんなとお揃いで」

「あの頃ってさ、あいの方が松潤より背高かったよね」
「そうそう。同じ年なんだけど、女の子の方が早く身長伸びるからね」

 二人が話す内容を聞きながら、隣のあいと当時の身長差を再現する。

「これくらいだっけ?」
「うん、これくらいかな。頭一つ違ってたよ」

「あの頃のみんな、可愛かったなぁ」

 坂本くんの言葉に、「あいは今も可愛い」とすかさず反応したのは健くんだ。「それは知ってます」と返事するニノもいつも通りでリラックスできた。そしてJr.衣装をかけたキッキングスナイパーが始まる。


 一つはパーフェクトがでたものの、調子が奮わず得点は370ポイント。V6に逆転勝利を許してしまった。

「いや、やっぱりさすがですね」
「これが格の違いってヤツですね」

 完敗だ。こういうところが先輩の凄さなのだと実感する。

「お前ら、精進しろよ」

 岡田くんの言葉に俺たちの声が揃う。

精進します!

 言い終えた途端、会場が笑いに包まれた。お世話になった先輩を見送り、お客さんにお礼を言ってスタジオを後にした。


「いやー、負けちゃったね」
「やっぱりV6は強いよ!」

 楽屋での話題は、もちろん今回の勝負について。あの背中に追いつきたくて、事務所に入った頃から走って走って追いかけている。追いつけそうかと思ったらまた離されて。そんな日々を繰り返して、先輩方は20周年だ。

「なかなかだわ」

 ポツリと呟いた一言を拾い上げたのは隣に座るあい。

「これからも全力で追いかけよっか」

 周りを見回すと力強く頷く翔くんと相葉くん。にっこり笑うリーダーに、ニヤリと笑みを浮かべたニノ。

 そうだ。俺には五人の仲間がいる。これからも大好きな尊敬する先輩を共に追いかける仲間が。


 俺たちには目標がある。それを背中で示してくれる先輩がいる。

 共に進む大切な仲間の笑顔を、心に焼き付けて決意を新たにした。

prev / next
better tomorrow