拾
「えーっとぉ、これは…」
どーゆー事なのかなぁ…？
城に連れてこられた俺は何故か武装させられた
支給品を渡されたが自分のものがあると断り、武装したと思えばこれまた何故か軍の人たちに引っ張られるように戦場へと連れていかれた
もう一度言う、どういう事だこれ
「お、あんたがあの家の新しい住人か」
取りあえず第一足軽発見
あの家…ってことはこの人、事情を知っているということだろうか
「訳が分からないまま来たんだけど、何でこうなったか分かる？」
「あ？あんた、説明を受けてなかったのかい？」
不思議そうに言う足軽のおじさん
え、やっぱり何かあるの
あの家の事情を知っているらしい足軽のおじさんに聞いてみると、それはそれは驚くことがありましたよ
「あの家は生活を保証する代わりに毛利軍の兵として働くっていう条件なんだよ」
「…は？」
曰く、毛利軍には…と言うより日ノ本全体で足軽やら武士が不足しているとか
なので好条件、厚待遇をする代わりに軍で働いてねーっということらしい
いや、うん。ごめん、やっぱり意味わかんないや
取りあえずこれ、詐欺に遭ったみたいで嫌だなぁ…
拝啓 官兵衛殿、元の世界の元就公
どうやら俺は、大変なことに巻き込まれたようです
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