拾弐


噂に違わぬ婆娑羅の力


次々と吹き飛んでいく周りの足軽達



拝啓、元の世界の元就公。あと長宗我部殿

あんたたち此方の世界じゃ中々凄いことになってます






まああの世界も無双奥義っていう中々どえらいもんがあったけどこれの前じゃ霞んじゃうよねー




感心しながらも吹き飛ばされないように踏ん張るが、気付いたら、周りには二人の婆娑羅者の近くには俺だけ

少し離れたところに両軍の兵がいるだけだ状態



え、ちょ、俺ぼっちじゃん!
頑張ったのに何これひどい
てかこれ俺死亡フラグ…




ヤバイヤバイと思っていても、目の前の二人はぶつかり合いを止めない
それどころかどんどん強くなってきている気が…




ひっそりと逃げようそうしようと思っていると彼らの方から今までで一番大きな衝撃波が襲ってきた




うおぅ…!これまた凄い…



感心していると上から影が射す

とても、嫌な予感




上を見ると直径50m程はある津波が直ぐそこに




あ、俺詰んだわ




「…えー…うそだー…」






次の瞬間、俺は波に呑まれた





ただ一瞬、意識を失う寸前に酷く焦った顔が俺に腕を伸ばした気がした

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