「う、ん………?」



日の眩しさに目が覚め、ゆっくりと瞼を開けていく



するとまず目に入ってきたのは木



起き上がって周りを見渡してみても木、だらけである




「ここは……?」



問うてみても、周りには誰もいないため答えは返ってこない


と、思われていたがそうでもなかったようで



「グルルル」


「ヒャクビ、シン…?良かった、お前もいたんだね」



足元にすり寄ってきた相棒、百尾神がいた事に驚いたが安心した
この、知らない所に独りでないことに



「それにしても、ここはどこなんだろうね。他のみんなも見当たらないし…」



セイレーン、クノイチ、バニラ、チカ…


僕の大事な仲間達



みんなと一緒にサクラを、地球を救おうとして…でも……



「…ああ、そうだ。僕は地球を、みんなを、サクラを救えなかったんだ」



父と、仲間達との世界を守るという約束を果たせず


サクラを守るという約束を果たせず



みんな、死んでしまった筈なのに



「なんで、僕は生きているんだろうね」



そう呟くとヒャクビシンが悲しそうに唸った

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