とりあえず仲間は近くにいるのか、人はいるのかということを知りたく、森から抜けて最寄りの村まで来てみたのだが…



「随分、古風な建物だ。学校の教科書に載ってるような…」



今となっては道場以外では珍しい木造住宅が並んでいた



しかも背の高い建物は一つも無く、町を歩く人たちは皆、着物を着ていた




洋服を着ている僕だけが、浮いている感じだ




そしてさらにおかしなことに天人、天獣が一人もいない



どこの町にも一人くらいはいるものなのだが…





おかしい…


ここは、一体…





その疑問を持ちながら、僕は一度森の中へと戻る





____その時、僕は気付かなかった



自分が“誰か”に後をつけられていたなんて

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