『発泡』


舌先に広がった苦味は

やがて爽快へと変わる



黄金の中に漂う

細かな泡の群れは

私にべっとりしみついた

疲労をすいとり流してくれる

喉の奥でおし殺している

苦痛という名の違和感さえも



束の間の安息に酔い

私の一日は終わっていく

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