『浸食の雨』


雨が漆黒の中で
金の輝きを奪ってゆく
穏やかなリズムで奏でる音が
精神のバランスを狂わす

よそよそしく、静かに
尖った神経を逆なでしてゆく
侵蝕されゆく静寂
ざわめきが際立つ心音

私を穏やかに照らす
あの黄金の光りに
今夜は置き去りにされたままで
居場所など、どこにもありはしない




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