『寡黙』

胸塞ぐ

か細い月が

ナイフのような

鋭さで

孤独に耐えている



私は、というと

チクリと痛む

想いをもてあまし

ひとりごちた



ー恋ですか?

   嘘だと言って



想いは寡黙となり

温かく穏やかで

冷静な距離を保つ



こんなにも

淋しい

月夜の下ですら

逢えない

二人だから

- 140 -
目次
HOME