『宵月』

落下する速度に身をまかせ宵月の光をあびている
鏡にはどんな姿が写しだされているだろう


月明りは今夜も優しく
退廃し続ける我身を
照らしつづける


明けることのない闇を願いアルコールの浪に身をゆだねている


行き場を失った想いだけが
この心を支配しただようがまま
跡さえ残らぬ様、切り刻んでゆく


落ちて行った先に
果てはあるだろうか
夢をみる力は残るだろうか

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