『視線の先に』

私があんまりに問いかけるから
貴方はその度適当に嘯いて
視線を投げかける


私があまりに問いかけるから
貴方は少しの真実を混ぜて
微笑んでみせる

リアルな世界なんて
そんなもの

貴方は誤魔化す事だけ考えて
考えあぐねて眠りに落ちた

私、独り


ここにもまた
孤独があったと目を伏せ
人知れず頬を濡らす夜

星は瞬いており
遥か昔の浪漫を伝え
優しく優しく夜を鎮めた

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