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「まだちょっと熱いな…」
「…なんで…」
「ん?何がや?」



笑顔で聞き返され、何だか恥ずかしくなり「何でもない」と掠れた声でギンタは答えた。
ナナシは小さく笑った。




「こんな時間に起きてるんは珍しいと思って、部屋覗いたんやけど、いきなり倒れるからびっくりしたんやで?」




ギンタの顔の両頬に手を当て、おでこに音を立てて口付ける。




「一生懸命なのはギンタのええとこや。せやけど、あんまり頑張らないでくれるか?心配になる」




至近距離で見つめられ、その上その瞳が寂しそうに揺れたので、ギンタは赤くなりながら小さく呟いた。




「ごめん、なさい」
「よろしい」




またキスを落として立ちあがる。




「じゃあ、そろそろ誰か起きて来たと思うさかい、言いにいってくるな」
「あっ…ナナシ」
「ん?」




つい呼び止めてしまって、振り返ったナナシの顔を見て、ギンタは言葉に詰まる。




「あ…ぅ、…その…」




『側にいて』





それだけの事なのに、うまく口が動かない。

もどかしくて、何だかよくわからなくなってきて。






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