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「……っ手{emj_ip_0792}熱い、から!」
「……は?」
「だからっ……ナナシの手、冷たいから…」




布団で顔を半分以上隠しながら言うギンタが、とても愛らしくて。
ナナシはおかしくて、でも声を押し殺して笑い、ベッドに腰掛ける。
頭をぽんぽんと優しく叩くと、ギンタが布団の隙間から真っ赤になった顔を少しだけ出し、ナナシに目を向けた。




「ギンタは可愛いな」
「っ、うるせぇ!バカナナシ!」
「へぇ〜、そんな事言うてええんかギンタ?」
「…病人だからいいんだよ!」
「はいはい」
「はいは一回!」




知っているのだろうか。

『一緒に居たい』


その気持ちは、自分も同じだと言う事を。


でもそれを伝えたら、きっとまた赤くなりながら反論を言うんだろうと思うと、それも見たいなと思いつつ、彼の体調を優先し、ただ笑って手を握るだけにしておいた。



躊躇いながらも、それでもしっかりと握り返してくるそのまだ少し幼さの残る手が、やっぱり愛おしくて。


本当は抱きしめたい気持ちを、とりあえず今は、とナナシは自分に言い聞かせた。





今は、もう少しこのままで。




この、優しい時間を、2人で感じていたいから____……。





【END】

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