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終わりも呆気ないのなら、始まりも呆気ないものでしょう?
それに気づいたのはいつだったか…
ふとした瞬間に視線を感じたり、物が無くなったり…
最初は気のせいかな?程度だった
でも、それはどんどんエスカレートしていたみたいで、気が付いた時にはもう手遅れだった…
残業続きでろくに寝る事が出来ない日が続いていたある日のこと…
「葵ちゃんに相談があるの…」
ションボリしながらやってきたのは高校時代からの友人だった。
彼女は昔から少し変わった性格で、情緒不安定になると自分を傷つける行為を繰り返す…
「自分を傷つけるくらいなら私のところにおいで、話なら聞くことはできるから…」
この言葉を聞いた彼女はその日から自分を傷つける前に私のところに来るようになった。
それは卒業してからも変わりなく、彼女は度々私の部屋を訪ねて来る。
話の内容は様々で、今回は何があったのか分からないがだいぶ落ち込んでいた。
彼女の表情や雰囲気で深刻な問題だと捉えた私は、途中で寝てしまわないように飲めもしないコーヒーをカップに淹れて腰を落ち着けた。
途中、私のらしくもない行動に気づいた彼女によってコーヒーから、紅茶に変わったがそれは割愛する。
相談の内容は彼女から一度も聞いたことのない恋愛の話。
好きな人が最近忙しくて自分に構ってくれない事が不満…というか悲しいらしい。
私は正直、彼氏いない歴=歳の数だからそういった事はわからない。
だけど、彼女がその人の事をどれだけ好きなのかはよく分かった。
話すだけ話してほんの少しだけスッキリした様子の彼女を見て、多分これなら大丈夫だろう、私はホッと安堵の息を吐いた。
「さてと、もうこんな時間だ。
明日も朝は早いんでしょう?送って行くよ。」
立ち上がるより先に、私は彼女に押し倒された。
「ちょ、え、どうしたの?」
高校時代からの戯れではなくただならぬ雰囲気に戸惑いながらも声をあげ、彼女を押し返そうとするが不思議なことに身体に力が入らない…
「ねえ、葵ちゃん
もしも、もしも私が………」
彼女が今にも泣きそうな表情で何かを言おうとしていたが、残業続きの私の意識は睡魔に負けてしまったようで、そこで途絶えてしまった…
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