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 これまで何度かホグワーツの宴会に参加したけれど、みんなパジャマ姿というのは初めてだった。夜通し続いたお祝いには、元気になったハーマイオニーの姿もあり、ハーマイオニーはソフィア、ハリー、ロンをまとめて思いきり抱きしめ涙を流した。ジャスティンがハッフルパフのテーブルから何度も謝りに来て、ハリーの誤解は無事解けた。ハグリッドが明け方の三時半に現れて、ハリー、ロンの肩を強くポンと叩いたものだから、二人ともトライフル・カスタードの皿に思いきり顔を突っ込んでしまった。一方でソフィアの方には力強く抱きしめていたけど。
 ソフィア、ハリー、ロンがそれぞれ200点ずつグリフィンドールの点を増やしたので、これまでのホグワーツ史上最高点となり、寮対抗優勝杯を二年連続で獲得することができた。マクゴナガル先生が立ち上がり、学校からのお祝いとして期末試験がキャンセルされたと全校生徒に告げられた。そしてダンブルドアが「残念ながらロックハート先生は来学期学校に戻ることはできない。学校を去り、記憶を取り戻す必要があるから」と発表した。

 嬉しいことだらけの夏学期の残りの日々は、焼けるような太陽で、朦朧としている内に過ぎ去っていった――ルシウス・マルフォイは理事を辞めさせられたらしい。ドラコは学校を我が物顔にのし歩くのをやめ、逆に恨みがましく拗ねているようだった。

 残りの「闇の魔術に対する防衛術」のクラスはキャンセルになったが、「魔術優等賞」をもらったロンはその時間はまるで英雄のように扱われ、自身もつい顔のニヤけが止まらないようだった。しかし、あの時使った呪文を見せて欲しいとせがまれた時は必死に逃げていた。

 ジニー・ウィーズリーは再び元気いっぱいになった。今まで無視してごめんなさい、と謝るジニーは、事あるごとにソフィアのもとを訪れてはソフィアに甘えた。「ソフィアはあたしのお姉ちゃんだわ」と言われた時には、初めてのことにどうしたらいいか戸惑ったが最後にはジニーをぎゅっと抱きしめた。

 あまりにも速く時間が過ぎ、もうホグワーツ特急に乗って家に帰るときが来た。ソフィア、ハリー、ロン、ハーマイオニー、フレッド、ジョージ、ジニーは、ぎゅうぎゅう詰めになりながらも一つのコンパートメントを独占した。窓際の席に座りながら、ソフィアはふとポケットに手を入れると、何かが入っていることに気がついた。キングズ・クロス駅に着く直前になって、ハリーが思い出したように口を開いた。

 「ジニー、パーシーが何かしてるのを君、見たよね。パーシーが誰にも言わないように口止めしたって、どんなこと?」
 「あぁ、あのこと」

 ジニーはもう、ハリーに話しかけられても動揺したり、取り乱したりすることはなくなったようだ。ソフィアもパーシーのその話は少し気になっていた。ジニーがくすくす笑いながら言った。

 「あのね、パーシーにガールフレンドがいるの」
 「なんだって?」

 フレッドとジョージの声が全くの同じトーン、同じ大きさ、同じ長さで重なった。ジニーは人差し指を立てながら更に言った。

 「レイブンクローの監督生、ペネロピー・クリアウォーターよ。パーシーは夏休みの間、ずっとこの人にお手紙を書いてたわけ。学校のあちこちで、二人でこっそり会ってたわ。ある日二人が空っぽの教室でキスしてるところに、たまたまあたしが入って行ったの。ペネロピーが、ほら、襲われたとき、パーシーはとっても落ち込んでた。みんな、パーシーをからかったりしないわよね?」

 ジニーが心配そうに聞いた。もちろん、とソフィアとハリー、ハーマイオニーはすぐさま頷いた。ロンは少し遅れて頷き、フレッドとジョージはニヤニヤ笑いながら曖昧に答えた。窓の外の景色が次第に都会じみて、ロンドンの街並みが見えてきた。

 「これ、電話番号って言うんだ」

 生徒でごった返すホームで、なかなか駅構内への移動を果たせず順番待ちで立ち往生している時に、ハリーがメモを差し出した。受け取り見てみると、見知らぬ番号が書かれている。

 「夏休みにロンのお父さんに電話の使い方を教えたから、やってみて。ソフィアも、機会があったら――」
 「うん。機会があったら…必ずする」

 汽車を下り人並みに揉まれながら四人は最後の会話を楽しんだ。

 「ハリー、あなたの伯父さまたち、あなたが素晴らしいことをしたって誇りに思うんじゃないかしら?」
 「まさか。死ぬ機会が何度もあったのにって、きっと残念がるはずさ」

 ハリーは自嘲的に肩をすくめた。

 「じゃあ、みんな。しばらくお別れだ」
 「みんな元気でね!」
 「またな!」
 「うん」

 ゲートをくぐり、改札を抜け、四人はそれぞれの世界へ戻っていった。

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