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中国の軽慶市での「発光する赤児」の報道以来世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。
“個性”を悪用する敵(ヴィラン)を“個性”を発揮して取り締まるヒーローは人々に讃えられていた。
多くの人が一度は憧れるヒーローに、少女――照己静も憧れを抱いている。
照己静は三歳の頃、個性が発言する少し前、一度だけヒーローに助けられたことがある。
少女誘拐事件。当時は大きな事件になるところだったが、あるヒーローのおかげで大事にはならず事件も早急に解決した。
そのときのことを静はほとんど覚えていないが、車の――犯人の男が運転していた――中でジッと座っていたとき、突然車は止まり、勢いよく扉が開かれた。
"私が来た!"という声が聞こえたことは、何より記憶に残っている。
後に母親と無事再会した静はある有名ヒーローに助けられたと知り、自分も彼のように、人を救うヒーローになりたいと心に誓ったのだ。
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