もしもの話 旅団編2
「いただきます」
「「いただきまーす」」
中華料理屋で揃って夕飯を摂ることになった旅団。全員揃うと色々な声が行き交い騒がしい。
勿論、ソフィアはフェイタンの隣が安定の位置だ。
「フェイタン様、他に何かお取りになりますか?」
「…春巻き」
「はい」
フェイタンの周りを甲斐甲斐しく世話をすることに喜びを感じているソフィアは早速、彼の願いを叶えるために動く。
他の者たちが、とくにノブナガやウボォーなんかが取り合いをしている中を潜り抜けねば目当てのものは手に入らない。そして――
「この春巻きうめぇな!」
「おい、ノブナガてめぇ独占してんじゃねぇぞ」
「んだと、そんなこと誰がきめ――っ!?」
突然ノブナガの意識が飛んだ。一体誰がと思えば、後ろにいたのはソフィアだった。どうやら彼女の仕業らしい。
「これはフェイタン様のに御座いますわ」
美しい笑みを浮かべて、春巻きの乗った皿を手に取って定位置へと戻っていった。
ウボォーやシャルナークなどが呆気に取られているなかの出来事である。
「はい、あーん」
絶世の美女にお決まりの台詞を言われながら、食事をしているフェイタンをただ羨ましそうに眺めるしかないのであった。