もしもの話 旅団編1

 もしも旅団がナイトプールに行ったならば。

 「ほんとにここは水場なのか?」
 「ノブナガ、言い方が古い」
 「ここはナイトプールって言って、ホテルやレジャー施設で日が暮れてから営業しているプールだよ」
 
 今、旅団は若者に人気のナイトプールにやってきていた。事の発端は女子たちがプールに入りたいと言ったことからだ。しかし、S級犯罪者たちが昼間から容易に遊び場に行けるわけはない。そこで思い至ったのが、夜間に営業されているナイトプール。きらびやかな装飾や電飾で飾られているため、女子ウケも抜群である。

 「それは分かってるけどよ、こんなチャラチャラしたとことは思わなかったんだよ」
 「まぁうち(旅団)の男どもには合わないかもね」
 
 旅団のオーラにあてられてか他にいた客はそそくさと出ていき、今は蜘蛛の貸し切り状態だ。そのため、存分に泳げるとあって伸び伸びと泳ぐものもいれば、プールベッドでゆっくりする者など様々。
 すると水着に着替えていた一人の女性に皆の目がいった。

 「ちょ…、ソフィア…あんたなんて恰好してんのよ」
 「何って…水着に着替えただけですよ?」
 
 ソフィアの水着は大胆過ぎるというか、殆ど大事な部分しか隠せていないセクシーな黒の水着だ。
 彼女の豊満な胸がさらに強調され、バインバインと揺れ動いている。

 「それじゃあ痴女になっちゃうって」
 「まぁ、そうですか?でもわたくしのこれはフェイタン様が選んで下さったものですから」
 
 構いません、と嬉しそうに頬を赤らめて言うソフィア。そしてお目当ての人物に向かって駆けていった。

 「はい、フェイタン様、お飲み物をお持ちしました」
 「ん」

 取ってきたオレンジジュースを渡すと、お決まりの位置に座る。フェイタンが座る後ろに同じように。そしてフェイタンも彼女が座ると同時に、豊満な胸の谷間に頭を預けた。まるでソファ変わりだ。男のロマンが詰まっていると言っても過言ではない。

 「いいなフェイタンの奴」
 「まぁ、あれはいつものことだろ」

 「フェイタン様は泳ぎにはいかないのですか?」
 「いかないね。私はここでゆくりしてるほうがいいよ」
 「ではわたくしもそのように」

 そう言ってフェイタンを後ろからギュッと抱きしめた。豊満な胸がボヨンと彼を包み込んだ。

 「…ソフィー、あまり締めるな」
 「申し訳ございません。つい」

 

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