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「もうー!どうして引き止めなかったのよ!百合〜!」
「百合ねーちゃん、何でキッ……じゃなかった!
新一にーちゃんに何したの!?やっぱりアレ、キスしてたの!?」
「え、キス!?今、コナンくんキスって言った!?うそ!百合、新一にキスしたの!?」
「違うよ!蘭ねーちゃん、あれは新一にーちゃんじゃなく……
いや、新一にーちゃんなんだけど!そうじゃなくて!!」
「教えて百合!そうなの!?」

キッドが帰ってからといい、百合は椅子に座らされ、ずっとコナンと蘭に質問攻めをされていた。
慌てふためいたり、怒ったり、驚いたり、と色んな表情をしている二人に比べ、百合はこんな状況にも関わらず、無口・無表情。
寧ろどこか冷めた表情で二人を傍観していた。

「「どーなの!?百合/百合ねーちゃん!!」」

ついには、バンッと机に手を付いて大きく身を乗り出した。
しかし数秒の沈黙が続いたと思えば、ゆっくり椅子から立ち上がった百合。
漸くアクションを起こした彼女に、二人は期待の眼差しを向ける―――が、

「キスっていっても、ほっぺにキスしただけ…。
それから…私は"新一"にはキス、してないわよ」

それだけ言うと、あくびを噛みしめながら、スタスタと自室へと戻っていった。
残されたコナンと蘭。

「「………はぁあああ!?」」

息ぴったりの大声が響いていた。

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