7 近くの森にて
「大丈夫?」
「はい、ありがとうございました」
魔法で助けてくれた人物にきちんとお礼をする勇者。
何故か勇者を助けた人物は、勇者をじー…っと見る。
「どうかしましたか?」
「あなた、勇者だよね?」
「いえ、違います」
只の旅人です。
即座に否定する勇者。
「え、さっき近くの村であなたの写真を見せられて勇者だと教えてくれたよ?」
「………………………………………」
「やっぱり勇者なんだね!」
「いや、違います」
「え!?」
「僕は普通に暮らしたいと願う1村民の旅人です」
「…………………………」
「それでは、失礼します。また何処かで会えるといいですね」
そう言ってスタスタ歩きその場から去る勇者であった。
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